目的地まで3光年

長い距離をひたすらに歩く旅人のように

作曲いろいろ日記 ~これまでの作曲編4~

 こんばんは。瀬見ころんです。これまでの作曲編、適当に書いて終わりにしようと思っていたのですが思ったよりも筆が乗りますね。まあ、こういう時は変に、「過去のことばかり見つめてるとは、なんて僕は後ろ向きなんだ!」とか悲観的にならずに黙々と書いていくのが良いかと思います。

 

 さて、前回も書いたとおり、次の作曲は6月から4ヶ月飛んで、10月になりました。経緯としては、6月中旬に事件が起きて、全くPCに触れない感じなり、7月からテスト勉強がやばく、8月はいろいろとあって、9月は合宿免許に行きっぱなしで、そして10月、と言った感じですかね。なんか思い返してみるとしっかりとしてれば時間が取れたんじゃないかと思います。まあ、理論進行に徹しすぎて、訳がわからなくなってモチベがかなり落ちてましたから「時間を創造してやろうとする意志」、みたいなのが足りてなかったのかもしれませんね。

 

 一応8月にはちょっとした作曲イベントが有りました。10月からのレッド・オクトーバーな話を書く前に、8月のブラック・オーガストな話を書いておくことにしましょう。

 

 それはたしか、8月の下旬のよく晴れた日の昼下がりの事だったと記憶しています。僕はそのとき、友人と行く花火大会の日程を考えながら河川敷を散歩していました。夏の暑い日差しの中、「花火大会なんてリア充イベント、こなさない訳にはいかない!」と張り切りまくって妄想を巡らせていたそんなときに、ふとケータイを見ると、友人から1通のLINEが来ていました。

「ちす。夏休み順調(笑)? お前、作曲やってるんだったよな? 今度俺の入ってるオーケストラの飲み会の宴会芸の小ネタでちょっとした曲をやりたいんだが、オーケストラアレンジってできる? ってかしてくれない?」

なんということでしょう! やっていることは公言していればいつか言い巡り合わせが来るはずだから積極的に公言していこう、というどこぞやのアドバイスを真に受けて、ペラペラと全然出来もしない作曲を「最近頑張ってるんだ」とか言って吹聴しまくっていた僕ですが、ここにきてついに、その成果がでたのです! 僕はもちろん、なにそれめっちゃ面白そうじゃん、と具体的なビジョンのないままふたつ返事で承認しました。……しちゃいました。

 

 さて、それからどうなったのかについては、まあ、うん、いろいろありました。2つ言い訳をするなら、1つはびっくりするほど準備期間が短かったこと、1つはなんか聞いた話よりも難易度が高かったことが挙げられます。僕は確か、いろいろしつつ締め切り前3日くらいは徹夜して、いろいろと勉強したり、勉強したり、耳コピ頑張ったりして、そしてなんとか楽譜を完成させました。出来はまあ、うん。うん。別の友人たちにこのオーケストレーションを聞かせたところ、「何も聞いてないよ!」、「ええやん」というコメントを頂きました。今だに依頼した友人と、この話題になるたびに葬式ムードが漂いはじめます。でも本当に彼がいいやつでよかった。。。本当に良かったです。ごめんね……。ごめん。

 

 というわけでこれがブラック・オーガストのお話でした。まあ色んな意味でいい経験になりました。根を詰めてやり続ける感覚とか、オーケストレーションのヤバさとか、特に金銭契約でもなかったですしまあお互い遊びといえば遊びでしたが、それでも責任というものの重みというか、恐ろしさみたいなものは強く感じました。いや、しかしアレ本当に弾いたのか? と考えると少し、わりと、恥ずかしいですね。ああ、成長したい。。。

 

 ブラックオーガストの音源は流石にアップロードしません。もういろいろと、嗚呼。あの時は本当に悔しかったですね。

 

その時らへんに読んだのは次の2冊です。

 

 楽器の重ね方がイチからわかる! 実践! やさしく学べる オーケストラアレンジ/彦坂恭人/★★★

オーケストラということで適当に選んだ本。失敗した結果とこの本の間に相関があるとは全く思わないが、しかし本の内容は楽器の紹介や打ち込みの内容が多く、全体的に重ね方についての説明は「感覚で頑張って!」的なノリが多かったのであんまり役に立たなかったような気はした。もうすこし基本法則的なルール的なものがあったら有りがたかった。でも別にそれはそれとして普通に良い本だと思う。

 

 Cubase7実践音楽制作ガイド/目黒真二/★★★

Cubase7実践音楽制作ガイド

Cubase7実践音楽制作ガイド

 

当時はCubaseに移行しようという段階で、Cubaseと一緒に買った本。 導入には割と助かる本だった。これがあったからなんとかCubaseに入っていけた。DAWはできることが多すぎるがために、かえって何からどう手を付けて良いのかがわからなくなりがちであるが、この本のおかげで一つの具体的な手順を見て取ることができた。全くありがたい存在であった。ただ、一面的一方的すぎるので、この本だけで充分ということはなかった。Studio OneからCubaseへと完全に入っていけたのはレッド・オクトーバーの時に読んだこの本のおかげだと思う。後で書くけど。ちなみにブラック・オーガストオーケストレーションはStudio Oneでやった。まだ使い慣れてなかったDAWを使う体力はなかった。

 

 楽譜はfinaleの無料版で出力しましたが、これもまたこれで大変でしたね。いろいろとありました。

 とりあえず次はレッド・オクトーバーの話をしようと思います。