目的地まで3光年

長い距離をひたすらに歩く旅人のように

最近やったゲームのRPGの話を書くよ(Under tale編1)

 さて、今度は第2回ということでUnder taleというゲームの感想とかいろいろを書いていこうと思います。このゲームははっきり言って最高でした。ゲームをクリアするという体験そのものが価値ある楽しい時間だったと思え、終わった後に心から満足感にひたれたのは実に5,6年ぶりくらい(前回はCLANNAD)の話なのかもしれません(ちなみにこのゲームは12/24の夜中、つまりいわゆる性の6時間に自宅で一人寂しくプレイしていました。そうだとしても後悔がないのです)。それくらいにはいいゲームでした。

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 このゲームについて思ったことを本気で全部書こうとすると膨大な量になることは必至で、正直言って自分でも書くのが面倒なので(笑) 適当なゲーム紹介をした後、自分がプレイした流れを書いて、その後適当な考察を交え、最後に総合的な感想とかについて書いていくことにしましょう。ネタバレについてはこれも前回同様適当なところで標識を立てるので、とりあえず気にせずに読み進めても大丈夫だと思います。

 

 このゲームを最初に知ったのは確か12月の上旬で友人と雑談をしているときでした。何のはずみだったかはわかりませんがあるタイミングで友人が、「そういえばびすまるく、お前このゲーム多分好きだと思うからどう? やってみない? BGMも結構いいし、面白いぞ」と言ってこのUnder tale(以下アンテ)を紹介してきたときでした。僕は当時シャドバに夢中でしたし、正直あんまりやる気は起きませんでしたから適当にBOTでも返せるような無難な返事をして終わりにしようくらいにしか考えてませんでした。しかしびっくり、なんと彼はその時アンテのインストールされたノートPCを実際にその場で持っていたのです。そして、「まあいいから少しやってみろよ」と僕にその場でプレイさせてきました。そうなった以上まあ、せっかくだし、といってやらないわけにも行きません。僕はまあ特に興味もそそられないままアンテを初めからプレイさせられました。

 タイトル画面のムービーを僕が眺めていると友人は適当な解説をはじめました。「このゲームはまあRPGで、地下に落ちてきた主人公が地上に帰る話なんだけど、面白い特徴があって全敵キャラと友だちになることができるんだよ。つまり誰も倒すことなく全敵に勝つことができるんだ」僕はその言葉を聞いた瞬間、一瞬で興味のスイッチがONになるのを感じました。僕はそういう脳内お花畑みたいな話が好きで好きでたまらないのです。「なんだって!?」僕は咄嗟に聞き返しました。「あと、RPGの戦闘かと思ったら突然クイズが始まったり他にもユーモラスな戦闘がたくさんあって飽きない」、彼は続けました。僕は更に興味が高まっていくのを感じます。「あとBGMがかなりいいぞ。ほら、これとかこれとか聞いてみろよ」僕のボルテージは更に高まりました。特に前者のDeath by Glamourは僕の心にクリティカルヒットしました(ここで敢えてMEGALOVANIA(ネタバレ注意!!)を聞かせてこなかったあたりは彼のチョイスが素晴らしかったと思う)。僕はBGMを聞くためだけにわざわざゲームをプレイしたりするゲームBGM信者なので、いいBGMがある、と知って興味がわかないはずがありません。そして最後に「あと作者は東方とMOTHERをリスペクトしてるみたいで、意識して作ったみたい」と彼は言いました。そこでもう僕の「できる」は「やらなきゃいけない」に変わりました。これは、絶対に買おう、と。そのときにはもう買う決意を抱いていた思います。

 

 そうは言ってもタイミングというのは案外ないもので僕が実際にアンテを買ったのはSteamで年末セールをやっていた忘れもしない寂しいクリスマスイブの時でした。一夜限りの宿を求めてさすらう僕はふと小さな町明かりがぽうっと灯っていることに気づいたのです(意味不明)。そんなこんな、アンテ+サントラセットを1000円くらい? で購入。このときほどクレカ作っておいてよかったと思ったときはないですね(笑) そして一晩かけて、攻略情報等には触れず淡々とやり続け、たしか19時から翌朝8時くらいまでかけてNルート(普通のエンディング)とTPルート(ハッピーエンド)という2つのルート

をクリアしました。

 

当時のツイート発見。

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なんというかすでに懐かしい……(笑) 本当に密度が濃くて一つ一つ丁寧に作り込まれていました。魅力は語っても語り尽くせません。しかし、敢えてこのゲームの宣伝をしてみますと、

・全敵と和解できるという素晴らしいシステム。

・美麗BGM。特にDeath by glamourが好き。無限に聞いてる。

・すごく作り込まれていてどこまででもやれる。

・演出が色々すごい。ネタバレになるので言えないけど。

・ストーリーがいい。王道を行きつつも好奇心を掻き立てる。そして感動的。

弾幕要素楽しい。

・キャラクターがいい。

・TPルートラスボス戦のムードが最高。あの開幕BGMはマジで鳥肌立った。

・Gルートをプレイしていって自分がだんだん狂っていく感じを計算し尽くした演出の巧みさがすごい。

・Gルートのラスボス戦の難易度の素晴らしさ。

2chアンテスレのそれなりに民度が高くて平和な感じが素晴らしい(笑)

Tsunderplaneとかいうやばいキャラを作ってしまう作者のセンス。

とにかく、もし時間があるならぜひぜひやってみてほしい作品の1つですね。ここまで楽しめるゲームはそうそうありません。そして僕と一緒に感想を語り合いましょう()

さあ買いましょう! 決意するのです! (英語のゲームですが有志による完全日本語化が完成しているのでそれを入れるといいと思います。この日本語訳もかなり丁寧に奥の奥まで作り込まれててすごいです。)

Steam:Undertale

 さて、以下からはネタバレ含んだ感想と考察をしようと思います。ここで戻ってね!! ネタバレと言いつつも未プレイの人が読んでも意味がわからない感じになってます。ちゃんと解説してくれるネタバレが読みたいなら適当にほかのサイトを見つけてね!! 今ぱっと見つけたけどこのブログやってない人にも親切な解説があっていいかも。ただGルートの解説が全然なかったのでそこからは僕も少し解説の文章書こっかな……。

----------------------以下ネタバレ-----------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分は12月に一気にN→TPとクリアしてその後少ししてハードモードをプレイ、更にその後Gルートをやろうとするもカエルを殺せずに挫折して結局TPルートをさらにもう1周、そしてしばらくしてちょうど一昨日の2/4,5の2日間でGルートをクリアしました。多分少し変わったプレイの流れをしていて、1周目から全キャラを殺さずにAsgoreまで到着。2周目はUndyneデートのフラグだけ回収してスムーズにTrue Laboをクリアしてある意味最短でTPを終了させました。

 このゲームのゾッとするところの1つはどこまでもユーザー真理を読んでいるところだと感じました。まず1周目。僕は誤ってTorielを殺してしまって、あ、やらかした! と思ってリセットしたんですが、そこでのFloweyのセリフ「君! 後悔してやり直したでしょ!!」にはいきなり仰天しましたね。2ch見ていると意外と似たような経験をしている人がいて、笑いました。あとはやはりGルートの「何が起きるのかみたいだけのために自分に言い聞かせてやったんだ? なあきみならよくわかるだろう」ってやつですね。いやー、流石にあれはすごすぎましたね。あの瞬間にあそこまで憎んでいたクソ花のことを一切批判できなくなり、本当に文字通り完封されてしまうあの感じ、あれはゾクッとしましたしそしてまあ最高でしたね。

 まずNルートについて書こうかな。Nルートを最初に終えたときの感想は、僕の場合それまで誰一人も殺さずにそこまで来てたものでしたので、Flowey憎しの一言に尽きましたね(けど凹んでるFloweyはなんとなく生かしました)。そして、Photoshop Floweyの戦闘はマジで、無理イベントだと勘違いして20回くらい死にました(笑)

 しかし、あそこまでゲームの世界であるということを利用し、そして第四の壁を巧みに使ったのはびっくりでしたね。このゲームの世界やFloweyが何者なのか、その他もろもろ数多くの疑問点を残したまま終わるエンドだったのでもちろんここで終わるはずがない、という感じでした。

 僕は第1周目から不殺生をモットーにしてプレイしていましたが、Torielは弱らせればいいと勘違いし過失致死のちリセット、Papyrusは下手過ぎたため3回HPが1になって結局不戦勝、Undyneは実はすごくは苦労しなくて、ハートが赤いときだけMercyに逃げるが増えているのに気づいてどうなるかな? とためしてみたら無事成功。Muffetは蜘蛛のドーナツを食べたら即終了。Mettatonはすぐに視聴率が鍵だとわかったのでひたすらにポーズ&ポーズ&ポーズ……。

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アイテムを使えばもっと断然効率的だと知ったのは随分あとになってからですが、このMettaton戦がNルートでもっとも楽しい瞬間でしたね。ひたすら2人で盛り上げていく一体感、そして殺さずに済むという喜び、BGMの圧倒的かっこよさ、Mettatonの謎のカリスマと圧倒的こだわりへの敬意、全体を通じても屈指の面白さがある場面でした。そしてAsgoreはTorielの時に弱らせるのは失策だと学んだせいで実は一番苦労して無限にActを使い続けてこれまた20回くらい殺されたのかな?

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そして、アイテムを色々やったり装備変えたり、何してもダメだったので意を決して、これはダメなやつなのかな? と殴りにかかったら終了、という感じでした。NルートはとにかくMettaton戦が楽しかったのが一番でした(笑) あとAlphys博士が好きだったかな。ちなみにこのゲームで一番好きなキャラはMettatonですね。ホント、あの情熱とひたむきさには敬意しか無い。次いでやっぱりPapyrusかなぁ。Gルートの死亡時セリフが心に来まくる。あれは軽く発狂しそうになった。

 あとはやはりEXPやLOVEに意味があったというのは純粋に関心しましたね。

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ここまでかなり努力して不殺生を貫いてきたのでこう言われた時はめっちゃ嬉しかったですね。

 個人的にショックだったのは雪だるまが特に何もなかったところですかね。かなり大切にしてなんとか持っていったのに結局、

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これだけだったというのは少しショックでした。

 まあこんなところですかね。Photoshop Flowey

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の演出もBGMも凝っててよかったですけどね。ホント、無限に怖くて泣きそうでした(笑)

 さて次にTPルート。Alphysの過去や、Floweyの正体、そして真の平和にたどり着く最高のルート。もちろん滅茶苦茶楽しめました。といっても自分は、クリアしたデータをそのまま続けて戻ったらなんか別イベ始まったって感じだったのでなんかすごく頑張った感じはしてませんが。残念なことにTPルートのスクショが殆ど残ってない……。

このルートの面白さはやっぱり圧倒的に平和的で真に主人公主人公するFriskくん、Floweyの正体とそれすらも愛で満たす平和さですかね。あとエンディングのBGM「Bring it in guys」がすごく好き。場面としては

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この画面の次のシーンのテンションが最高潮でした。あのBGMと「終幕の時だ。」っていうところめっちゃ盛り上がる。徐々に盛り上がってすべてが最高潮になる演出はこのゲーム中で最高の部分でした。

 あと地味にAsrielに会えたのは面白かったですね。

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そしてこの言葉の何とも言えない感じ。外の世界にはFloweyがいっぱいいる、と教えてくれるAsrielくん。なんといいますか、ああ、強く生きなければ、と決意する気持ちになりましたね。たしかにこの超平和的な世界を味わってしまうと現実なんてのは何でこんな過酷で外道ばかりなんだ、って気持ちになりますよね。でも殺されてはいけないわけですよね……。ああ。きれいな夕日……。

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最高でした。そして終わった後にもまさかのギミックが。

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要するに、みんな幸せなんだ。これで終わりにしてくれ。とFloweyに懇願されるわけですね。僕は本当はGルートに挑戦しよう思っていましたがここで完全に決意は打ち砕かれました。……そのはずでした。……まさかこの後に僕自身が結局「外」の世界のFloweyになってしまうなんて思いもしなかったですよ。

 

 Gルート。僕がこのルートをやるのがどれだけ嫌だったか。それは、やろうとしたけど挫折して間にハードモードと更になぜかにカエルが倒せず2周目のTPルートを挟んだりしたくらいには嫌でした。そもそも1周目から不殺生をしにいくくらいですし、殺さずにすべてを進めることができることに強い魅力を感じた僕がこんなルートやるはずじゃなかったのは明らかでした。しかし……でも……好奇心には、「できる」ことを「やらず」にいることには、勝てなかったわけです。

 ……ちなみにハードモードはこんな感じです。これまたある意味ほのぼのした世界でした。

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このワンコ、どうやら作者、Toby Fox氏のアバターだったみたいですね。ここで知りました。

 さて、Gルートについて書こうと思いましたが、あまりにも長くなってきたのでここで一旦切ることにします。それではまた次回。