インフェルニティのデッキをまとめる。
※2016/6/25追記:ブログのアクセス解析をチェックしたところこの記事だけ他に比べて人が来ていたので、ちょっと自粛して愚痴発言を削除しました。
最近は遊戯王も映画を公開し始めていて非常に盛り上がってますね。僕はそれなりに遊戯王世代といえる年齢であり、その実遊戯王とともに育ったタイプの人間なので遊戯王が盛り上がっているというのは単純に嬉しい限りです。そんなわけ、というわけでもありませんがせっかくなので、今回は僕の遊戯王のデッキについてまとめてみようと思います。
僕はインフェルニティという遊戯王の1ジャンルが非常に気に入っていて、その関連のデッキを使っていました。……いました。今はもう使ってはいません。その話は詳しくは後で書きます。インフェルニティは遊戯王5D'sに登場するキーパーソン、鬼柳京介の使用するテーマデッキで、手札が0枚の時にという遊戯王では極めて厳しい制約のもとで効果を発動するカード群です。鬼柳京介は「満足」という言葉を愛用し、自分の作ったチームの名前を「チーム・サティスファクション」、自分が統治する町の名前を「サティスファクション・タウン」にするなど満足に対するただならぬこだわりを見せているキャラであり、そのネタ加減、面白さ、かっこよさなどから数多くのファンを有する人物でもあります。そして僕もそのファンの1人であり、鬼柳の持つ圧倒的ネタ要素に惹かれ、インフェルニティデッキを組むことにしました。
インフェルニティを語る上でもう一つ外せない要素は満足民と呼ばれる2ch住人の存在です。インフェルニティをこよなく愛する彼らは、日々、インフェルニティを使っていかにして満足していくか、にただならぬ情熱を捧げて研究を重ねています。その代表的な成果の1つがループと呼ばれるもので、カードをうまく回していくことで同じプレイを何度も繰り返すことが可能にする操作のことです。基本的にはカードゲームにおいてループをやらせてしまうというのは調節の失敗であって、公式側はループが発見されるたびにそのループに使われるカードの多くに制限や禁止といった処置を下します。しかしここが満足民の凄い所で彼らはいくらカードが制限されてもあの手この手で新しいループや使い回しを見つけ出してきてはその改善、改良に勤しみ続けるのです。その様はまるでダークシグナーになっても蘇ってきた鬼柳京介のようで、「満足民」といえば遊戯王界隈ではそれなりの存在感と畏怖の念を集める集団として有名であります。
さて、というわけでこれから僕はせっかくなので僕の考えた最強のデッキ(というわけでもありませんがまあ普通にデッキ)を紹介しようと思います。実を言うと僕には遊戯王をやっている友達がほとんどいないため実戦経験が非常に乏しく一体自分のデッキがどれくらい通じるのかよくわかりません。しかしまあ幾つかのトラブルがあって遊戯王を引退するに近い状況になったのでここにその軌跡をまとめるのも悪いことではない気がします。
まずは具体的なデッキレシピから……。以下の内容はインフェルニティの知識がないと意味不明な感じになっています。意味不明なら飛ばしてください。
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【モンスター】(下級15枚 /上級0枚)
IFデーモン*3 IFネクロマンサー*2 IFリベンジャー*1 IFビショップ*1 IFミラージュ*1 終末の騎士*1 ダーク・グレファー*3 ヘルウェイ・パトロール*2 トリック・デーモン*1
【魔法】(11枚)
IFガン*1 ゼロマックス*2 ソウル・チャージ*1 おろかな埋葬*1 簡易融合*1 増援*1 ワン・フォー・ワン*1 ブラック・ホール*1 ハーピィの羽根帚*1 死者蘇生*1
【罠】(14枚)
IFバリア*3 IFブレイク*2 リビングデッドの呼び声*3 強制脱出装置*3 奈落の落とし穴*1 悪魔の嘆き*1 ブレイクスルー・スキル*1
メインデッキ計40
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【融合】(1枚)
カオス・ウィザード*1
【シンクロ】(4枚)
IFデスドラゴン*1 ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン*1 魔王龍ベエルゼ*1 煉獄龍オーガ・ドラグーン*1
【エクシーズ】(10枚)
未来皇ホープ*1 虚空海竜リヴァイエール*1 ラヴァルバル・チェイン*2 恐牙狼ダイヤウルフ*1 S・H・Ark Knight*1 励輝士ヴェルズビュート*1 インヴェルズ・ローチ 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク*1 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル*1
EXデッキ計15枚
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正直アイドラとかリヴァ辺りは抜いてしまっても良い気がするけどループのかほりをほのかに残したいので入れている。デッキのコンセプトとしては、基本的にはなるべくガンガンデッキを回しつつ強力なXYZモンスターやシンクロモンスターを立てて場を制圧しビートダウンしていくというもの。もともとはシンクロデッキを作るはずだったのだが気がついたらXYZ主体のデッキになっていた。
デッキを組む上で気をつけたことは役割に応じたカード配分をすることだった。インフェルニティの場合はデッキに入れるカードは大きく分けて次の4種類になる。
- IFモンスターカード本体
- 墓地肥やしカード
- 蘇生カード
- メタカード
例えば初手でカードを5枚引いた時にそれぞれの割合が1:1:1:2位だと非常に望ましい事が多い。そのため、枚数としての目安は、8:8:8:16ということになる。実際にはここまで綺麗に別れないが意識することで初手の事故率を減らすことができるはずだ。僕のデッキの場合
IFモンスターカード→10(デーモン*3、ネクロ*2、リベ、ミラ、トリデ、ヘルパト*2)
墓地肥やし→10(終末、ダグレ*3、ビショップ、おろまい、悪魔の嘆き、簡易融合、増援、141(ワンフォ))
蘇生→7(ガン、死者蘇生、ゼロマ*2、リビングデッド*3、)
メタ→13(バリア*3、ブレイク*3、ブラホ、羽根箒、強脱*3、ブレスル、奈落)
となって予定通りとはいかないがしかしネクロは蘇生カードとしても扱えるし嘆きやビショップはメタカードとしての機能も果たすので実質的にはそれなりに満足のいく配合といえる。
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立ち回りについても軽くメモっておくとしよう。例えば今適当にカードを引くと以下の様な配分であった。この場合例えば次のように立ちまわってみることができる。とりあえず先手ということにする。
(ブラック・ホール、強制脱出装置、リビングデッドの呼び声、インフェルニティ・デーモン、終末の騎士)
- 終末召喚、ヘルパト墓地へ
- 3枚の魔法罠セット
- デーモンをヘルパトの効果で特殊召喚
- デーモン効果ガン手札
- デーモン終末XYZでラヴァル召喚
- ラヴァル効果デーモン外してでネクロ墓地へ
- ガン効果ネクロデーモン特殊召喚
- デーモン効果ビショップ手札
- ビショップ特殊召喚
- ビショップデーモンXYZラヴァ特殊召喚
- ラヴァ効果デーモン外してヘルパト墓地へ
- ネクロ効果デーモン特殊召喚
- デーモン効果リベ手札
- ヘルパト効果リベ特殊召喚
- リベネクロデーモンシンクロ、オーガとか、ベエルゼとか
- ラヴァ2体XYZ未来皇召喚
ベエルゼと未来皇はどちらも破壊耐性が強固なのでバウンスさえなければ多分いい感じになる。バウンスされたら次ターンリビングデッドで頑張る。リビングデッドが残ればネクロとデーモンを出して適当に回して適当なランク4あたりを出せばメタも揃ってタコ殴りにできる。
初手の2枚でもこれくらいは普通に回せることがわかる。流石インフェルニティという気もするけど最近はこれくらい回るのはもはや珍しく無いのかもしれない。
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と言うわけで以上のようにいろいろとデッキを一生懸命組んだのですけれどこの過程は色々と紆余曲折がありました。実を言いますと僕がインフェルニティのデッキを組んだのは2016年の3/1のことでした。突然、作曲の反動なのかなんなのかはわかりませんが突然に、インフェルニティのデッキが組みたくてしかたがなくなってしまったのです。そしてそうなってからが素早いのが僕の長所であり短所です。僕は一気にインフェルニティの勉強をはじめて、必要カードを確認し、カードショップをめぐり、色々なカードを集め、構築を色々なブログを巡りながら参考にし、そしてデッキを完成させました。僕は遊戯王は最後にやったのが2013年の春ごろとずい分昔でそれ以降殆ど触ってなかったので、本当にゼロから、勉強をしてデッキを作り上げました。これはなかなか楽しい経験でした。朝早くに家を出てブックオフやカードショップをめぐり相場と照らし合わせながら色々なカードを探す。それを繰り返してだんだんとデッキが形になっていく。何であっても作ることは楽しいとは思っていましたがまさかデッキでここまで楽しめるとは自分でも思っていませんでした。
そんなこんなで完成したのが3/5のことでした。とりあえず一通りの使い方を覚えてよしそろそろ誰かと勝負したいな、なんて思ってたそのころある問題が起きてしました。それは、「ラヴァルバル・チェイン、禁止カード化」です。ラヴァルバル・チェインとはインフェルニティのキーカードで、体に例えると心臓のような存在です。カードを巡らせるために常にくまなく働き、そして安定性を高める切っても切れない最重要カードでした。それが突如、デッキを完成させてからたった10日で、禁止カードになってしまったのです。別にベアトリーチェという代替カードを使えば何とかなるはなるのですが、流石に作ったデッキを全く使うこともなくそのままお蔵入りというのは寂しかったですね……。今からまた1からベアトリーチェやらディアボリックガイやらEMやらイグナイトやらというカードを探して組み直す気力は流石に起きませんでした。またいつ禁止になるかもわからないものに投資したくないという感情もありましたね。そういうわけで、それにて僕の満足探求史はそこで幕を閉じました。これに関してはタイミングが悪かった、ということで諦めるほかないかと思います。せめてラヴァデッキで多少なりとも友達と遊べていたらまた違った感覚だったのかもしれませんが、そのへんも含めてまあしょうがないことでしょう。
実はデッキを完成させてからの10日間、僕はループの研究にも情熱を注ぎました。満足スレのログをたどり、多くのループの内容を調べ、そしてそれらを自分流の言葉に再翻訳し、カードを揃え、新しいループの研究まで始めました。これについても、知識ゼロから始めたので随分な苦労を伴いましたがしかしとても楽しい経験でした。なんだかんだ言ってやっぱり僕はデスクワークをしている時が一番楽しいのかもしれませんね。実はこのループ探求の成果もとあるサイト(http://infernity.info/)にまとめてみたりしたのですが、それはとりたてて誇示しないことにしておきます。兎に角楽しい経験ができた。それでいいでしょう。
以上遊戯王のインフェルニティデッキについてまとめました。遊戯王というコンテンツは大好きですしインフェルニティも非常に楽しく集めて練ってとさせていただいて僕はその点非常に満足できました。あとは少し友達とも楽しめたらもっと満足できたんだろうな、とも思いましたが、そこに関しては欲張ってもしかたがないことでしょう。リミットレギュレーションについてはもう少しその辺の状況について敏感に察知できていたらこういったことは防げいたのかもしれないですね。その辺の反省点はまた別のことにつなげていけたら、と思います。
最後に一言、俺たちの満足はこれからだ!