目的地まで3光年

長い距離をひたすらに歩く旅人のように

最近やったゲームのRPGの話を書くよ(SPIEGEL EI編)

 今回は最近やったRPGの話を適当に書こうと思います。1月は真面目に勉強していましたがその圧倒的な圧力から逃れた2月、僕は色々あって2本のRPGをプレイしました。1つ目はUndertaleというゲームでもう一つはSPIEGEL EIというゲームです。

 んん? シャドウバースはどうしたんだって? あ、ああ。あったね、そんなゲーム。僕はもうSP(シャドウバースプレイヤー)でいることに疲れてしまったんだ。だからそのゲームの話は僕にしないでくれ。突然、プッツンと糸が切れるような感覚、あれに襲われたんだよね。

うん。まあ、しばらくしたらもしかしたら復帰するかもだけど今はログインするのがやっとな状況とだけ書いておきます。不思議なものですね。1月はあれだけやる気に満ちていたのに。

 

 というわけでRPGについて書いていきます。順番的には先にやったUndertaleから書くべきなのですがこれについて書こうと思うと非常に長くなってしんどいので先に今日プレイしたSPIEGEL EIについてから書こうと思います。以下ネタバレめっちゃするので未プレイでプレイする予定の人は読まないでね!! と思ったけど上半分にネタバレなしでの感想、下半分でネタバレを含んだ考察とか感想とかを書けば微粒子レベルの宣伝効果で多少なりとも作者さんに何かしらを還元できるかもしれないので、そうすることにしますね。とりあえず上半分はネタバレなしです。安心してね!! そして微粒子レベルの宣伝をするのでぜひ読んでね!!!

 

 SPIEGEL EIはサイコアドベンチャーなどというよくわからないジャンルに分類されているRPGです(余談ですが名探偵コナンとかいう漫画は作者いわく「殺人ラブコメ」というジャンルに属すらしいです。よくわからなすぎる(笑))。大きなお屋敷の中を主人公の少女アイちゃんを縦横無尽に"操作"して物語を勧めていきます。ゲームが始まると良くわからないまま屋敷に放り込まれてとりあえずRPGらしくいろいろ調べてという感じでだんだん進んでいく、というのがまあ普通にプレイする流れになると思います。

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自分がこのゲームを知ったのはUndertaleの2chスレで宣伝されていたからでした。とあるギミックが両者で似てると宣伝されていたのでなんとなく気になってプレイしてみた、という感じです。

 感想を端的に書くなら、「終始ドキドキしながらサスペンスを読んでるかのように楽しめてよかった!」という感じでした。わざわざ面倒なブログを書くなんて行為をするくらいですからまあ、結構気に入ったというわけです。なんと言えばいいんでしょう。まず各ステージが独特で綺麗、ある種の雰囲気をしっかりと表していて雰囲気が最高でした。また、ストーリーも演出がとても上手くて一回一回先に進もうとする度にドキドキの連続、そしてストーリーをすすめるに連れてわかってくるギミックもおおっ!! ってなる感じで最後まで非常に楽しめました。(あと、キャラが結構かわいくてタイプでした。)

とりあえず思うように感想を書くとこんな感じですかねー。敢えてもう一度箇条書きで書くと、

・サスペンスのようなストーリー及び演出がとにかく良かった。次に何が起きるのだろう、という好奇心でどんどん進められた。

・ステージごとの雰囲気が最高! グラフィックとBGMがよく噛み合って静かでいながら程よく緊張できてプレイしている時間がとても楽しかった。

・演出が上手。とにかくドキドキできました。

・ギミックがユニークで面白い。こういう種類のRPGを作ったのは単純に作者のアイディアがすごいですねー。

・キャラが可愛かった。

・BGMも結構良かった。

・グロシーンとかは一切ないということで僕みたいな小心者にも安心でよかった。

ドイツ語勉強してた身としてはドイツ語を使ってくれてるのがそもそも嬉しかった。

→SPIEGEL(シュピーゲル)は鏡、EI(アイ)は卵、SPIEGEL EIはドイツ語で目玉焼きの意味(これは実は知らなかったけどドイツ語 目玉焼きで調べたら出てきたので多分あってるかな?)。

って感じですかねー。

ちょうどプレイし終えたばかりなので少しばかり甘めの評価になってる可能性はありますがまあ楽しめましたしこんな感じとりあえずいいですかねー。

 色々と書きたいですが下手をすればネタバレになりかねないのでこのくらいしか書けないですね。5時間もかからずに終わる軽い内容なのでもし興味があったらぜひやってみてください。そして僕と感想を語り合いましょう(笑) 以下からネタバレを含んだ文章とか画像が始まります。やってない人は読まないでね!! ダウンロードはこっちからできるよ↓

http://tepemok.omiki.com/game.html

ぜひやってね!

 

---------------以下ネタバレを含む考察とかそういうの-------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず5時間ほどでA~Eまでの全エンディングをひと通りプレイ仕切りました。自分はA→B→D→E→Cの順でクリアしました。最初に真打ちから終えてしまったのは少しもったいなかったような気もしましたね。

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 やはり個人的にいちばん好きだったギミックは

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ここですね。まずそもそも画面越しとは言え女の子が語りかけてくれるのが嬉しくて興奮した。ここもちゃんと謎解きの一部になった居てしかもここまでバリバリのメタの仕掛けを入れてくるのは強烈でした。このゲームはもちろんメタが非常に重要な1つのテーマになっていて、選択肢を選ばないこと、すなわち主人公であるアイちゃんにちゃんと自分で話して選ぶ権利を譲ってあげることそのものが1つの大きなテーマになるわけですが、しかしそれにしてもこういう形でメタをフル活用してくるのは面白かったですね。

最初にメタでドキッとしたのはこのシーンでした。

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うおっ! 来たか。とめっちゃ興奮しましたね。そして嬉しかったのはやっぱりこのシーンですかね。

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 主人公とユーザーとを明確に切り離して意識すること、主人公をユーザーの分身としてでなくあくまでその物語の登場人物として尊重して扱うこと、と言うのはなんといいますか、普段時分が意識してこなかった考え方で、やってて非常にほっこりしましたね。この辺のギミックがある意味Undertaleにある種通ずる部分があったんですかね? 結局Undertaleのスレで勧められていた理由はよくわかりませんでした(笑)

 あと感じたのは高校生以下はあんまり意識されてないのがいいなあ、というところですね。自分は最後の仲間はずれを探すやつ以外は謎解きで苦労するところはなかったでしたけどそれにしてもよく考えると、英単語は知っておこう(一応最初のは誘導あるけど、KNOCK ONEは別に誘導なかったし)、元素周期表だよ、マザーグースだよ、フラクタルだよ、嘘つき問題だよ、鏡対称だよ、イド(エス)だよ、アイヒマンテストだよ、ドイツ語だよ、とまあなんというかあんまり勉強真面目にやってない高校生だともしかしたら知ってないかもくらいの知識がどんどん出て来る辺り、ある意味まあ年齢層は大学生くらいなのかな、って感じで、そういう思い切った絞り方も個人的には好印象でしたね。

 さて、ストーリーをひと通り全て終えはしたものの地味によくわかってなかったりわかってたりする点がいろいろあってこんがらがっているので、その辺を最後に整理して考察してみようかな、と思います。あってるかは知りません。適当です。

1.そもそもアイちゃんの境遇は?

話の流れからすると以下のような感じなのでしょう。

アイちゃん幼少から孤児院に→オイレンシュピーゲル家の一人息子、ティル(鏡の世界で出てくる彼)がピストル事故で死亡→ティル失った夫婦が孤児院からアイちゃんを引き取る→母親は満足できず発狂→父親は神経がすり減りアイちゃんと湖で心中→アイちゃんだけ生き残る→どうしようもなく孤児院へ(話はここからスタート)

 

2.鏡の世界って要するに何なの?

わからん。いらなくなったものが来る場所、と言ってるけど明らかにアイちゃんの意識と密接に結びついてるし、そのわりにはなぜかテューマはいるし、結局意味深な幾つかの寓話はわからずじまいだったしでそのへんは難しそう。個人的には、あの屋敷がそもそも、元々ティルとその両親が住んでいたもので、ティルが死んでからは引っ越して売り払っていたもの、っていうのは間違いなくて、鏡の世界はそこに自然発生した不思議の国なんじゃないかな。それに神経衰弱したアイちゃんの意識が絡みついてよくわからない世界が完成した、と。見えない婦人は気が狂う前のティルの母親? あのやばい鳥は明らかに気が狂った後のティルの母親だけど前者は微妙なところ。

 

3.中盤でかかってくる電話の主は誰?

わからん。誰だったんだろう。これはマジでわからなかった。

 

4.サーカスのあれは誰?

これもわからなかった。

 

5.各エンディング名の意味は?

サニーサイドアップ

内容:ハッピーエンド。アイちゃんは無事エスの誘いを振り切り現実世界へ戻り、そして幸せに暮らしたっぽい。また鏡の住人たちもみんなそっと暮らしてるみたい。

意味:目玉焼き。目玉っていうのは基本的にプレイヤーの目のことを表していると思うんだけど。鏡の世界は「目玉焼きの裏側」であり「ドーナツの穴」らしいけど、うむ。

 

ヴィヴィアン・ガール→

内容:エスの誘いを断らず肉体を譲り鏡の世界で入水自殺するアイちゃん。

意味:アーサー王の湖の乙女、なのかな。入水自殺っていうのも多分湖のことだし。

 

SPIEGEL IM SPIEGEL→

内容:エスから逃げ出して無事セーフ、と思いきや、実はフロイが意味深なことをいってセーフじゃなかった的なやつ。

意味:IMは in dem(男性名詞3格)で、つまりは鏡の中の鏡に/で、という意味。ミヒャエル・エンデの作品から取ってるのかな? わからんりん。おそらく、鏡から出れたようで実は出れてない、鏡の外かと思ったらまだ鏡の中でしたっていう、そういう感じなのかなあ。

 

空白→

内容:エスから逃げ切ったと思った、気がつけば肉体が奪われてしまっていた、というやつ。アイちゃんは誰からも認識されない存在になってしまった。

意味:虚無。もはやアイちゃんはアイちゃんですらなくなってしまった。

 

幾何学模様の鳥→

内容:鳥に襲われるところをエスに助けてもらう。その後銃をもって進むと最終的に父親にアイを殺すよう指示され、そして殺す。

意味:あの狂った鳥、すなわち母親の象徴のこと。なんだろうね。

 

6.ウィンドがアクティブなときにしか進まない。

ユーザーがちゃんと向き合わない限り進まない、ってことなのかな?

 

考察を真面目にしようと思ったけど想像してた以上に意味深で要するに意味がわかってない箇所が多いことがわかった。まあ、でもうん。またゆっくり考えるよ。たぶん。

 

とりあえずこんなところかな。次回はUndertaleについて書きますー。

おーわり。