作曲いろいろ日記 ~これまでの作曲編7(完結編)~
こんばんは。瀬見ころんです。今度こそ最終回です。振り返ってみるといろいろありました。まあ一年にも満たない出来事なわけなんですが、しかし、まとめてみると意外と密な気がしてきます。これがまとめクォリティというやつですかね。それでは2月初旬から一昨日くらいまでの話を書いていきます。
前回の迷惑をかけてしまった感のある敗北からしばらくすることもなく、僕の言葉で言うところのデコピン効果(人差し指の最高速を出すにはただ指を動かすのではなく、親指で押さえつけてデコピンをしたほうがよい、という経験則から、抑圧したほうが力が湧いてくるということの表現)と悔しさからモチベがMAXになって、早速曲作りを始めました。BGMづくりの時に気になったいくつかの本をまとめて買い一気に読みふけりながら、
DTMerのためのド派手なバンドアレンジがガンガン身に付く本/石田ごうき/★★★★
DTMerのためのド派手なバンドアレンジがガンガン身に付く本
- 作者: 熊川ヒロタカ,石田ごうき
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2015/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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を主軸に添えてこれの流れで作ることにしました。なぜこの本を選んだのかというと、まあ、何でしょう、僕はこういう長ったらしいタイトルはすきじゃないのですが、コンセプトが分かりやすかったのと、ちゃんと一つ完結させるタイプの本だったため取っ掛かりが良かったからですね。この本の評価としては、使えそうで、使えなかったけど、やっぱり使えた本、という感じですね。最近のことですからとても記憶が新しいので、流れについて割と詳しく書いておくことにしましょう。
最初に出会ったのはこの本でした。
DTMトラック制作術/永野光浩/★★★★★
この本のまえがきは非常に秀逸というかちょうどその時に迷っていた悩みみたいなものにクリーンヒットしました。というわけで即買い。まえがきを軽く引用すると、
ひと昔前であれば、立派なミキサー卓や1台数十万~数百万もする高級エフェクターを揃えたぷとのStudioで作るような音を、アマチュアが自宅録音機材だけで出すことなど到底できるものではなかった。しかし、現在のソフトウェア音源中心の制作環境を考えてみれば、プロとアマチュアの制作環境はさほど変わらなくなってきている。にもかかわらず、以前プロとアマチュアの出す音には大きな隔たりがある。
それはなぜだろうか。
いろいろな原因があるだろう。例えばミキシング。あるいはMIDIデータの作りこみ方。(中略)しかしたとえそれらのスキルを上げたとしてもなかなかプロが出すような音にはならない。「何が足りないのだろう?」と、壁にぶち当たっている人は多いと思う。本書はそういった悩みを抱えているミュージシャンのために書かれた本だ。
という感じでまあ、なんかこう攻略アイテム見つけたぞ~的なワクワク感がありましたね。で、読んだところの実際はどうかというと、まあ多分きっと良くなったんじゃないかな、と言ったところです。とりあえず書いてあることは理にかなってるし、良くなった気がする! うん! という感じ。正直に言うと、この本の内容を全部実践するに至るだけの下地が僕には足りてませんでしたね。一応いろいろと挑戦してみましたが、本書の後半部分に関しては完全にバテてしまいました。そもそも僕はいまだにギターを入れると違和感しか出ないギター貧者なので、ギターが生音じゃないことをバレにくくする技術、というのもなかなか結局使えずじまいでしたし、装飾もうまくいはいきませんでしたね。ただ、この本の「一言うんちく」というちょっとおっさんくさい(僕は恋う言うおっさんくさいのは割と好きですが)題の付いたコメントの中にあった、曲の中で絶対に聞いてる人を飽きさせるようなことがあってはいけない。常に何かで興味を引き続けよう、的な話はなるほどなあ、と思いましたね。すごくなるほどとなりました。具体例として視聴者が曲を聞く時の耳の流れなんかを書いてくれているのですが、いろいろと目からうろこでしたね。とにかくこの本を読んで実践したくなったというのが今回の根源にある動機でありました。
そして次に見つけたのはこの本でした。
DTM打ち込みフレーズ制作技法/篠田元一/★★★★★
この本もためになりましたね。実際のフレーズ内容もそうですが、それ以上に各楽器についての打ち込みのコツ、みたいなのが書いてある部分が、なるほどぉ、となりました。この本に書いてあったパターンは結局全く使わなかったのですが、然れども役だったことには違いありませんでしたね。この本についてもスグ使うタイプのものじゃなくて、こういうのをモチーフにしていろいろと勉強できればいいんだと思います。思っています。まあようするに実を言うと子の本についてもいろいろと使っては見たもののうまくいかなかったんですよね……。あなわびし。
そんなこんなでいろいろと曲作りのヒントを探している時に前に紹介した「DTMerのためのド派手なバンドアレンジがガンガン身に付く本」に出会ったわけです。この本は、使えそうでつかなかったけどやっぱり使えた本、でした。どういうことかというと、まず最初に見た第一印象は「タイトルが長いし中の文字も大きいしなんかこうカモって行くタイプの本かな。なんとなく内容が少なさそうだし、まあ買わなくていいな」というものでした。まあ、第一印象なんて良かれ悪かれそんなもんです。で、何故買ったかというと、ちょっとお金が余ったからです。ちょっとした事情でお金を先払いで出していたのですが、その先払い金を請求する際に現金で徴収するよりもなにかしら現物で徴収したほうが請求しやすかったためそうすることにしました。そんなこんなでいろいろと買ってもらう際になんか金額的に余裕があったので「こういうタイプの本もためしてみるかなあ」と思って買った、というわけです。んでじゃあ実際どうだったかというと、第二印象的にはとてもよかったです。ダウンロードデータ、サンプルデータの曲の完成度が割と高かった上に、本の構成が一冊で一曲完成させるタイプだったため、この本に付いて行けばいい感じの曲作れるかも! 的なテンションの上がり方をしました。それでトラックを作る時のコツや、打ち込みのしかたなんかも意識して、こんどこそペラペラ安っぽさよさらばでがんばるぞい、となって作製を始めました。
メロディは本を買う以前から実はだいたい完成していてこんな感じでした。
このメロディを作る際にもいろいろと意識したことがあって、まず曲を作ろう、と決めた時に冬の雪がつもった公園の中を寂しく歩く感じ、的なものをイメージしました。そして、参考として、snow halation/山田高弘 とsnow bright/CAP という曲をいろいろと聞いたり研究したりしました。このメロディの最初の部分は明らかにsnow halationを意識しています。あとサビは僕の一番好きなゲーム曲の「狂花水月」を意識してしました。こっちは無意識にやらかしてしまったのですが……。まあ、ギリギリセーフなラインだと僕は思ってます。アウトだったら……。まあ削除しますかねえ。
メロディはいつもはノリで作っていたのですが、今回は、Aメロはゆったりめ、Bメロは高低差を激しく、サビはモチーフを繰り返して印象的に、という、どこで読んだのかよく覚えていないメロディ指南を意図的に意識して作りました。
さて、メロディができればその後にやるのは編曲です。編曲がしたくてメロディを作っているようなものなので、そして今回はいろいろな本に触れて成長する気まんまんだったので、とてもはりきってとりかかりました。バンドアレンジ本をとりえずの主軸に添えて、基本グルーヴを決めて、ドラムをいれました。ここで、ドラムについても「すべての音源は選ばれたものでなければならない」というトラック制作本のうんちくにしたがって、全ての音源を選んだ上でEQをかけてこの時点で自分好みにカスタマイズしました。そして、打ち込みのベロシティについても今まではかなり雑でしたが今回はしっかりとノリを意識して打ち込みフレーズ本を参考にしながら入れていきました。今回は適当にゴーストノートもいれました。まあ今までからそれくらいのことは最低限すべきだった気もするのですが、それ以外にも気を使わなければいけない箇所が多すぎて流石に手が回りませんでした。今回はいろいろとそういうことにも手を回せるようにはなったという感じです。
そんなこんなでフィルイン以外はだいたい完成した所で、ベースラインの作成に移りました。ベースについても打ち込みフレーズ本とトラック制作本、そして以前読んだベースの本を頼りにして作っていきました。これに関してもいつもよりは丁寧に作っていけたと思います。ベロシティやタイミングについても気を配りましたし、使う音も一応いろいろと考えました。音についてもイコライザにかけましたし、サブベースもいれました。そしていろいろと悪戦苦闘しながらなんとか完成させました。
さて、そこから問題は起きました。ギター、分からない。バンドアレンジ本の通りにやっても絶望的なまでに合わない……合わない、合わない、ギターわからない。ギターギターギターギターギターギターギターァァァァァッ! ギターが全然わからなかったのです。本のとおりに入れても一向に合いません。参考にしていたsnow halationやsnow brightは綺麗にアコギが絡んでいってるのに、自分がやると全然入らない。バンドアレンジ本はギターの解説が雑すぎてなんの参考にもならない。っていうか文字あんなに大きくする暇あったら、もっと情報詰めてくれよ……。と言った感じで迷走。いろいろ考えたり困り果てたりした挙句一旦ギターを飛ばしてピアノから入れることにしました。しかしピアノもまあ、ギターみたいにもう1音いれるだけでわけが分からなくなる程ではないにしろうまく詰っみませんでした。そこで、とりあえずアンチョコと言った感じで、
すぐに使えるキーボード・バッキングまる覚え/織原洋子/★★★★
スタジオミュージシャン厳選 すぐに使えるキーボード・バッキングまる覚え
- 作者: 織原洋子
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2011/02/24
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すぐに使えるギター・バッキングまる覚え/太田正志/★★★★
スタジオミュージシャン厳選 すぐに使えるギター・バッキングまる覚え
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の2冊を買って、これを参考にしながら考えることにしました。それでピアノはなんとかかろうじて入れることができましたが、それでもギター入れることができませんでした。しかし、聞いてみると明らかに中音域が足りていない。でもギターをいれてもびっくりするくらい合わない。困り果てた末に、とりあえずパディングをいれてごまかそう、ということになりました。そしてパディングでストリングスを使うことにしました。これは音としてはよく合いましたが、しかし、ストリングスがめっちゃやすっぽい、という問題に直面しました。いろいろと試行錯誤しましたが、どう考えても知識が足りていない気がしてきたので、
ブラス&ストリングス・アレンジ自由自在 完全版/松浦あゆみ/★★★★★
ブラス&ストリングス・アレンジ自由自在 完全版 (CD-ROM付)
- 作者: 松浦あゆみ
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2014/02/24
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という本を買ってこれを参考にすることにしました。ただ、実を言うとこの辺ですでに憔悴しきっていて、この本を買っておきながらちゃんと最後まで読みはしませんでした。もう頭のなかが混乱状態の混乱状態の錯乱状態。とりあえず一旦完成させて落ち着こう、という感じになって、そのあと一気に色々と詰めて完成させてしまいました。本当は音圧アップとか音圧って何? て感じでありながら興味があって、
音圧アップのためのDTMミキシング入門講座/石田ごうき/-
音圧アップのためのDTMミキシング入門講座! (DVD-ROM付)
- 作者: 石田ごうき
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
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なる本も買いましたがこの本は読まずじまいだしミックス自体もほとんどしませんでした。バンドアレンジ本の、streo outと最終版の音の雰囲気がぜんぜん違ったので、これがもしかして音圧アップというやつなのか、という好奇心もありましたが、アレンジがうまくいかない曲に一体何ができよう、となってもはや何もできなかったのです。
夢半ば、志半ばにして完全頓挫、かつて憧れた地平はまさに夢のまた夢……。完全に敗北しました。そして一応完成だけはさせました。それが下になります。
……敗北。完全に敗北しました。そんなことを告げながら「ええやん」しか言ってこなかった友人にこの曲を聞かせたところ、「なんかこう、足りない。自分の脳内で予測しているメロディと、君のメロディとが合わない。そういう種類の欲求不満が連発する。素人がパクリを徒に避けすぎてメロディの筋みたいなものが失われる、そういう感じを受ける」と言うコメントを頂きました。かつてないほど、饒舌で、いろいろと語ってくれましたね。もちろん敗北を自覚していたので、それに関してはさほどショックではなかったのですが、ここに来て完全に袋小路に入ってしまったような感覚になりました。
今まではだいたい、次はこれに気をつけて意識していこう! と考える課題が頭に浮かんで、次の曲はそこを直していこう、と考えてやってきたのですが、ここに来てどうすれば良いのかさっぱりなのです。足りない、それはわかる。でもどうすれば……? どんなに理論書を読んでもそれを実践しても全く足りない。何もかもが足りない。どこなんだ……わからない。どこへ行けば……わからない。何をすれば……わからない。そうして今、こうやってブログを書いています。
本当にどこまでも悲しくどこまでも絶望。友人を見返すなんてはるか彼方の話。アレンジ1つまともに終わらせることすらできませんでした。本当はVOCALOIDを使ってみようとか考えていたのですが、こんな状態でお出迎えするなんてもってのほか、せめて最低限自分で聞いて、認められるレベルに鳴らなきゃ論外、ということで諦めました。
諦めに次ぐ諦め、それが今回の全てになります。さて、どうすればいいのか。とりあえず意気消沈して、今までのことをブログにまとめつつ、これからについては思案中です。
作曲いろいろ日記 ~これまでの作曲編6~
こんにちは。瀬見ころんです。いよいよ今回で、この「これまでの作曲編」は最終回! 今回は1月末から2月上旬までの話を書いていこうと思います。いやぁ、要するに近況報告というわけですが、これはなかなか……つらいです。書いてるだけで少し悲しくなってきたりします。今まで何も考えず楽観主義となんかこういろいろと勉強していく喜びだけで進めていっていた僕なのですが、ここに来て、霧が深くなってきましたね。まあ考えてみると、霧が深くなってきたがゆえに、こうしてブログにまとめることでいろいろと考えなおそうという方向に向かってきているわけなのですがね。(完結編のはずでしたが最終編は次にすることにしました。一気に書くのがしんどいです)
前回は10月にワチャワチャとガッツリ勉強して完成させるという方向のお話でしたが、その後の11月中旬以降はガッツリ方向転換をしてたくさん勉強をしました。どういう勉強をしたかというと、それは、大学の勉強じゃなくて、「できなかったルービックキューブを2分でつくれるようになる」とか、「レスポンシブデザインに対応したウェブサイトを手書きで頑張って作る」とか、正直言ってちょっと寄り道をしてしまいました。それでも一応身になるくらいのところまでガッツリ勉強したので全く無駄というわけではなかっとも思いますが、それでもまっすぐ大学の勉強をしていればもっと良かったんじゃないかなという気もします。そしたらもっと早く作曲に回帰できたでしょう。まあでも身になる部分まではいけたのですごく後悔するほどのものでもないですかね。そしてそんなこんな、ウェブサイトを完成させたあとはひたすら勉強しました。ガッツリ勉強勉強勉強。楽しかったですね。勉強。こうやってメリハリを付けてガッツリやるのは楽しいです。全力で集中できますし、成長感もある、気がします。そんなこんな、1月末にテストが終わると作曲にまっすぐ入って行きました。
1月の作曲イベントとしてまたしてもちょっとした出来事がありました。それは「友人の作っているアニメ映画の音楽を作る」です。これもまあ……悲しい結果でした。
もともとは2015年の5月ごろの話でした。友人は映像を作るのが大好きで以前から色々と作っていたのですが(この友人は今までの作曲の際に感想をくれていた毒舌友人やええやん友人とは別の人です)、どうやら曲については自分で作ることもできず、かといって仲の良い依頼者も特にはおらず、わりかし困ってたみたいなのですね。そんなとき僕が例のごとく、大して出来もしない作曲を「最近頑張ってるんだ!」(嘘ではない)と吹聴しまくっていたら、お兄さん、作曲、どうよ。やらない? 映像で使いたいんだ。とご依頼してくださったわけです。ただその時は、僕がいくら無鉄砲とはいえ、なんか企業向けに作ってるガチな映像らしかったので、流石に実力的に無理です、と申し出を断りました。しかし、それから半年以上が経った1月ごろ、彼が映像を今度は自分が監督をする映画を作ってると聞いて、なんというか、こう、やりたくなったのです。そういうわけで、自分から、「曲作りたいぜ!」と彼に申し出ました。そうしたところ、「んじゃあ、とりあえず脚本と仮映像送るから自分で考えて作った曲充ててみて~」と彼から返事がありました。僕は言われたとおりに彼の作った映像にいろいろと考えて曲を2曲作っていれてみました。そうしたところ、まあ、普通やな、というよくわからない評価を頂いて、僕はそれで何故かテンション上って、その後さらに3曲ほど作りました。それで、いろいろと一方的に連絡を入れまくりながら、これでどう? これでどう? みたいに鬱陶しく連絡とか曲とか送りまくりました。まあ、いけるやで、とか自分の実力も理解せず思っていたので、すごく勝手な自爆だとは思わないのですが、とにかく結果的には迷惑だったのかもしれません。さて、そうしているうちに2月の頭に映画の試写会的の日までいろいろとやってきたわけなのですが、僕は完成映像を一度も見ることがなかったため、どんな感じなのかは全然良くわかってなかったんですね。で、試写会自体も、僕のよく知らない場所であったので、もちろん参加すらしなかったのですが、その試写会のあとで、曲どうだった? と尋ねたところ、「一 つ も 使 わ な か っ た !」と返ってきたわけであります。まあ、ショックでしたね。とっても、今までの中じゃ一番ショックだったかもしれません。まあ、別に採用するとは一言も言ってなかったし、曲の善し悪しで判断するのが監督の役目であり、いい作品を作る上での必要条件なわけですから、彼の判断は妥当で僕の力不足というそれだけの話しなのですが、、、それでも、ショックでしたね。ただまあ、なんかこう、迷惑だったけど無下に断るのも悪いと思って付き合ってくれてた気がします。というのも、基本的にLINEの返事が普段に比べてとても遅かった上に、計画や進行に対する報告が殆どありませんでしたし、というか僕から連絡を入れない限りは基本的に、連絡はありませんでしたし、前日になってさえ、なんの連絡もありませんでしたからね。滅茶苦茶しかったみたいです。いや、本当に忙しい中僕は迷惑をかけてしまった気がします。悪いことをしました。いやあ、思い込みや自意識とは怖いものです。そしてその後、僕は人生とはそんなもんだわ、なんて、1人で悟りながら、そのときは紛らわすかのように次のボーカル曲の構想を練ることにしました。まあ、悔しいのでいつか見返してやりたい的に思ったわけです。悔しい、悔しい、クヤシイ、クヤシイ……。いやあ、つい二週間くらい前のことですが、なかなか、どうして、うむむ、ぐぬぅ。
この時に読んだ本は一応次の本です。
実践 アレンジ・テクニック/外山和彦/★★★★
この本は友人の映画向けのBGMを作る際に、ボサノヴァっぽい曲を作ってくれと頼まれて、悩みまくった結果、資料を探しに行った際に見つけて買った本。実はこの本は、時間的な関係からかいつまんで読んだだけでしっかりと全てを読みきっているわけではない。というかこれから紹介する本は全体的に時間不足からしっかりと読めてない本ばかりである。
最初の楽器紹介の頁からそれなりに便利であったし、各論の項目もよくまとまっていたのだけれど、残念ながらボサノヴァは作れなかった。ボサノヴァにならなかった。すごく微妙な感じになってしまった。どういうことなのかはよくわからない。わからないのがつらい。音楽の特徴を極める要素として、リズムだったり、コードだったり、音色だったり、という感じだと思うのだけれど、割と合わせたつもりなのに、合わなかった。そういうわけでいい本だったのだけど、うまく使えなかった。という評価になる。もう一度しっかり読みなおして使い直してみたいと思っている。しかし、アレンジ、難しいですね……。
アイデア満載! サントラ、BGMの作曲法/岡素世/★★★★
偶然書店で見つけて、気になっていて、次の日に別の用事と一緒に買いに行った本。理論的なアプローチを取る本全般に言えることだが、その理論通りに作ってみても(つもりでも)なんだかうまくいかない。自分は演繹的なアプローチがすごく苦手で、その点、まあうまく行きづらいというのはあるのだけれど、しかしこれに関しても作曲はうまくいかなかった。とにかく演繹力の弱さが露呈する結果になってしまい、非常に辛い気分になった。本としては、普通にいいものだったと思う。いろいろな実例や、他で読めなかったような話が多々あって非常に役に立った。
リハーモナイズで磨くジャンル別コード・アレンジ術/杉山泰/★★★★
リハーモナイズで磨くジャンル別コード・アレンジ術 作曲&編曲に役立つ音楽理論を実践形式でマスター (CD付き)
- 作者: 杉山泰
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2011/11/25
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この本も割と便利であったが、リハモ限定なのでそのままその後のアレンジまで使えなかった点は惜しかった。というかタイトルにこんだけコードアレンジって書いてあるのに、僕はなぜか全般のアレンジ本だと勘違いしてしまっていた。論理的なアプローチだが説明が丁寧で役に立った。この本と、「アレンジテクニック」の本の2つでボサノヴァに挑戦したことになる。苦悩した末結局いじりすぎてダメになってしまった。もっとバシバシと切り捨てて何曲も作ればよかったような気がする。後悔。
スグに使えるEQレシピ/角智行/★★★
スグに使えるEQレシピ DAWユーザー必携の楽器別セッティング集 (CD-ROM付き)
- 作者: 角智行
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最初についてる表と、EQの説明項目がとてもありがたかった。中の内容については思ったより使えなかった。一つの基準やサンプルとしてはありがたいのだが実際にここに入っている内容がそのまま使えるかといえばそんなことはまあなくて、そういう意味でスグ使えるというタイプの本ではなく、これを使って勉強すると後々生きそう、という感じ本だった気がする。しかし考えてみるとイコライザを音作りに使うって言う考え方を最初に思いついた人はなかなか面白なあと思う。いや、案外こういうのって思いつかないんじゃないかなぁ。これについてはとにかくスグに使えるタイプのものだと感じなかったので、読みはしたものの映画の曲を作る際に役立てることはなかった。
まあ、BGMみたいなものはこう、要するにアレンジセンス的なものの訳で、いろいろと音楽経験がモノを言う世界な感じがしますね。僕みたいな門外漢にはちょっと実戦レベルに達するのは全然まだまだといった感じでした。うまく作らないと、よくわからないまま始まってよくわからないまま終わるだけの「曲」というよりも「音」みたいなものになってしまうわけです。まさに損感じだったのかもしれません。自分の作った曲というのは例えるなら自分の顔のようなもので、自分ではよくわからないものなんですよね。これに関しては文章にしても、絵にしてもそうで、割と普遍的な事実なのではないかと思います。
とにかく、まあ、またしても敗北という感じで1月から2月初旬の時間はあっという間に過ぎて行きました。
作曲いろいろ日記 ~これまでの作曲編5~
おはようございます。瀬見ころんです。おはようございます。
さて、今日はレッド・オクトーバーとかいうよくわからない名前をつけた10月頃の話を書いていこうと思います。この辺でやっと僕の暗黒時代の終わったって感じですね。8月頃にようやく終止符が打たれて、この辺の時期で完全に取り払われたといった感じです。なんにせよこの辺の僕の生活は割と充実していました。たしかTwitterもこの辺から本格稼働し始めたんじゃないかな。とにかくそんな時期です。
まあなぜそんなに充実感があったのか、それには一応理由があって、僕の生き方の方針みたいなものを決められたからなんですよね。具体的に言うと「スイッチングして生きていく」ことを決められました。どういうことかというと、それまで僕は例えば、作曲をして、大学の勉強をして、旅に出て、ドイツ語を勉強して、英語もやらなきゃで、のように複数の課題があった時、今までの僕は全てを少しづつ処理していこうとしたわけですね。1時間はドイツ語をして、1時間は数学して、みたいな感じでいろいろとやらなきゃいけないから、しっかりとやっていこう、と。もちろんそういう風にできるのならそうするのが一番だと思います。バランスよく進めることで攻守に優れた最良の陣形でしょう。ですが、僕にはどう頑張ってもそんなスタイルは向いてなかったわけです。やるときは全てのブレーキをぶっ壊して一気に、終わるか、果てるまでやり続ける、そういうほうが向いているわけなんですよね。そのほうが達成感があって気持ちいいし、すべての行動が決まっている方が遊んでる時でも勉強してる時でも一切の後ろめたさがない。ただどうしても、なんとなく罪悪感が募ってしまい、どうにもそういう行動パターンに対して踏ん切りがつかなかったわけでした。しかしここに来てようやく、僕は自分自身で決断することができたわけです。一気に、やる。かなり危うい生き方になるだろうけれどそうしていこう、と。それで、一日中ずっと朝から晩まで作曲についてしか考えないことにする、そのことに対して、自分で決めたなら一切の後ろめたさを感じる必要はない。勉強は後で勉強のフェイズにやればいい。その代わりその時は作曲に未練を残さず絶対に間に合わせるという覚悟で一気にやり続ける。そうしよう、と。
で、その方法がめちゃくちゃ気持ちよかったですね。充実感がありました。もっと早く自分でこの方法に踏ん切りをつけて決断していれば、と後悔するくらいに、気持ちのいいやり方でした。もちろんリスクはかなりあるので、まあ、いい部分ばかりではありませんが、もうこの歳ですし、今更自分という人間の根幹は変わるわけがないのでしょう。僕はこういう方法でなんとか帳尻を合わせて生きていこうと、そう考えています。(今日はブログをまとめていくフェイズだと決めていますから決断そのものに対しては若干後悔しますが、行動そのものに対しての罪悪感とか後ろめたさとかは感じません。一日中ブログ書いてますが。)でそんな燃え上がる決断をした10月ですからレッド・オクトーバーというわけです。潜水艦は関係ないですね(笑)。
さて、レッド・・オクトーバーになって作曲に少しブーストを最初のブーストをかけることにしました。とにかく勉強しまくる。DAWの使い方を覚えて、いろいろと工夫してコード進行も学んで、一曲完成させる! と。そして、とりあえず1曲を完成させたわけです。それが下の曲になります。
いろいろと勉強したため、今までの曲よりは音的にはマシになったんじゃないかと思います。この曲を友人たちに聞かせたところ、「まあ、変わったね。うん。それだけ」、「まあ、ええやん?」という評価をもらいました。評価がむしろ悪化してしまったのですが、僕としては自分なりの目標を定めて、とりあえず一旦完成出来たので、そこまでショックじゃありませんでした。次はもっと良いのが作れるぞ、という気があったので、まあ、ショックではあるけれど、そこまで悲しくはありませんでした。とりあえず軽くまとめると、
使ったDAW:
Cubase8 Artist
意識したこと:
完結させて作る。
勉強したこと:
DAWの使い方
コード進行
ドラム
作詞
編曲の考え方
トラックの構成
参考にした曲:
闇の彼方へ/作曲・編曲:塚越雄一朗
この曲を作るとき、最初は友人に作曲していることをもっと大々的に吹聴していった上で、友人の1人に対して合作しよう、お兄さんお絵かき練習中らしいし、お兄さんが絵を書いてくれ、僕は曲を作るから、ということで始めたのですが、その友人はあんまり気乗りしなかったみたいで結局一人で作ることになりました。テーマは彼が「夜の街の喧騒」というのを決めてくれたのでそれで作ることにして、そのイメージに合う曲を見つけて(個人的にはそれが「闇の彼方へ」でした)、それを聞きまくって自分なりに分析して真似て、という感じで作っていきました。
最初にスリーコードだけで作ったコード進行にメロディを乗せた原曲を作ってそれをリハもしてアレンジしました。
原曲
歌詞も作ったのですがヴォーカル関係の勉強はまた他で一気にやることにしてとりあえず今は歌詞だけ作った所で終わりにしよう、と決めていたので、ヴォーカル関係は空欄にしておくことにしました。
これがたしか、10月19日から11月9日までの製作期間でしたね。このあと、フェイズを変換して、作曲につぎ込んだツケとしていろんなべ勉強をしまくりました。まあ、実を言うと若干だれてしまって間に、ルービックキューブの作り方の勉強とかウェブサイトづくりの勉強とかも入ったんですが……。その話は機会があれば書きたいです。
最後に読んだ本をまとめておきます。
Cubase Pro 8で始めるDTM&曲作り/高岡兼時/★★★★★
Cubase Pro 8で始めるDTM&曲作り ビギナーが中級者になるまで使える操作ガイド+楽曲制作テクニック(4曲分のプロジェクト・ファイルをフリー・ダウンロード)
- 作者: 高岡兼時
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2015/10/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本が発売してくれたおかげで作曲フェイズを始められたような気すらします。この本の内容を追うような形で楽曲作製を進めていきました。とにかく段階をおっていく説明でとてもわかりやすくマニュアルとしてすごく便利。後半についてる軽い具体例も割と便利でいろいろと参考にできた。パディングの付け方とか、なんとなく聞いたことがあっても実際にやる方法がよくわからなかったので、そういうのを見れてよかった。ちなみに後半の具体的な楽曲解説の項目は最初の1個しか読まなかったので、暇な時に全部に目を通したいと思ってたりもする。
これならわかる!! アレンジのしかた/五代香蘭/★★★★
今回は作曲自体は早い段階でとりあえず完成したので、編曲の勉強をいろいろとしていこうということになった。そんな時に非常にシンプルな本があったのでみつけていつもどおりなんにも考えずに購入した。アレンジについては経験則的にどんなパターンが有るかはある程度はわかっていたため、全体的にまあ知ってるというか、そんな感じでよねって言う情報も多かったがそれでも学ぶ箇所も多かった。経験則的にわかっているとはいえこういうふうにまとめてもらえるとやっぱりありがたかったりした。ただ、全体的に情報量が不足しがちだったので入り口的な本だったと思う。入り口的な意味では非常に有用だった。
ひと目でわかるギターコードブック/鈴木渡/★★★★
ギターのボイシングを普通にキーボードおんなじ感じで打ち込んでしまうくらいにはギターについて何もわかっていなかったので、とりあえずという感じで購入した。しかし結局のところ今だにギターの扱いが全然わからないため活躍の機会は少ない。が、本としてはとても有用。
アレンジャーが教える編曲テクニック99/マニュアル・オブ・エラーズ/★★
- 作者: マニュアル・オブ・エラーズ
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2010/04/16
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同シリーズの他の本も買ったのでという感じのノリで買った本。思ったより役には絶たなかった。全体的にもう一歩欲しいといった感じで、別のそれについて詳しく書いている本を買えばいいかなという感じだった。そして何よりもやっぱりテクニックみたいなものを使える段階に僕がいなかったというのもある。
ベースライン作りをイチから学べる111のアイディアとテクニック/山崎洋/★★★
ベース・ライン作りをイチから学べる 111のアイディアとテクニック(CD付)
- 作者: 山崎洋
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2014/07/18
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そんなこんなでアレンジについて右へ左へ放浪していた時に、ふとベースについて気になって買った本。僕は「裏口からの作曲入門」を読んで以来、ベースは単にキックに合わせるだけという認識のままで、あのカッコいベースの仕組みはどうなっているんだろう? どういう仕組に基づいて作られているのだろう? とはと長らく疑問に思っていました。そんな時に本屋さんこの本を見つけたので、何も考えずに購入したわけです。とにかく具体例が豊富でそれが全てという感じの本。わかったようなわからないような何とも言えない感じでしたね。具体的な法則というよりもとにかくいろいろ見て感じていこうと言うスタイルでそれはそれで良いなあとも思いました。しかしベースの真の役割をしっかりと把握した上で組めるようになるにはバンドに対する経験や長い時間の掛かった考察が不可欠な気がしました。さてさて、どうしていきましょうかね……。
ミックスダウンをDAWで学ぶ本/早乙女正雄/★★★★
ミックス・ダウンをDAWで学ぶ本 3タイプの曲で必修テクニックを完全網羅(DVD-ROM2枚付)
- 作者: 早乙女正雄
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2013/06/20
- メディア: 単行本
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ミックスについて最初に学んだ本。この本自体は6月の時点ですでに買っていたのだが実際に読んだのはこの10月頃の話であった。というのも、DAWのミックス関係の部分の使い方がぜんぜんわからなかったため、読み進めることができなかったのである。しかし、「Cubase Pro 8で始めるDTM」を読んでなんとか使い方の感覚がわかってきて、後半まで読み進めることができた。こういうふうな形で一連の流れを色々と経験できるというのは有りがたかった。ミックスの技術についてはよくわからないままだけどとりあえず感覚でやるしかないのかなあといった感じがしている。あと、音圧? とかいうのを上げるやり方もそのうちいろいろと勉強してみたいと思っている。
ゼロからの作詞入門~プロ直伝の考え方とテクニック~/井筒日美/★★★
「歌詞どうしようかなあ」という時にちょうど新しい本が出てたので買った本。普通の本だったかな。歌詞は最初は何も考えずにいろいろと書いていたのだが考えれば考えるほど悩む部分があって、思った以上に遥かに難しかった。この本はすごく新しい得るものがあるわけではなかったけどいろいろと整理されているから頭のなかで考えていることをまとめる上で役に立つ本という感じだった。
とりあえず、こんな感じですかね。それではまた。次はまたしても真っ黒な冬編~現在ですかね……。
作曲いろいろ日記 ~これまでの作曲編4~
こんばんは。瀬見ころんです。これまでの作曲編、適当に書いて終わりにしようと思っていたのですが思ったよりも筆が乗りますね。まあ、こういう時は変に、「過去のことばかり見つめてるとは、なんて僕は後ろ向きなんだ!」とか悲観的にならずに黙々と書いていくのが良いかと思います。
さて、前回も書いたとおり、次の作曲は6月から4ヶ月飛んで、10月になりました。経緯としては、6月中旬に事件が起きて、全くPCに触れない感じなり、7月からテスト勉強がやばく、8月はいろいろとあって、9月は合宿免許に行きっぱなしで、そして10月、と言った感じですかね。なんか思い返してみるとしっかりとしてれば時間が取れたんじゃないかと思います。まあ、理論進行に徹しすぎて、訳がわからなくなってモチベがかなり落ちてましたから「時間を創造してやろうとする意志」、みたいなのが足りてなかったのかもしれませんね。
一応8月にはちょっとした作曲イベントが有りました。10月からのレッド・オクトーバーな話を書く前に、8月のブラック・オーガストな話を書いておくことにしましょう。
それはたしか、8月の下旬のよく晴れた日の昼下がりの事だったと記憶しています。僕はそのとき、友人と行く花火大会の日程を考えながら河川敷を散歩していました。夏の暑い日差しの中、「花火大会なんてリア充イベント、こなさない訳にはいかない!」と張り切りまくって妄想を巡らせていたそんなときに、ふとケータイを見ると、友人から1通のLINEが来ていました。
「ちす。夏休み順調(笑)? お前、作曲やってるんだったよな? 今度俺の入ってるオーケストラの飲み会の宴会芸の小ネタでちょっとした曲をやりたいんだが、オーケストラアレンジってできる? ってかしてくれない?」
なんということでしょう! やっていることは公言していればいつか言い巡り合わせが来るはずだから積極的に公言していこう、というどこぞやのアドバイスを真に受けて、ペラペラと全然出来もしない作曲を「最近頑張ってるんだ」とか言って吹聴しまくっていた僕ですが、ここにきてついに、その成果がでたのです! 僕はもちろん、なにそれめっちゃ面白そうじゃん、と具体的なビジョンのないままふたつ返事で承認しました。……しちゃいました。
さて、それからどうなったのかについては、まあ、うん、いろいろありました。2つ言い訳をするなら、1つはびっくりするほど準備期間が短かったこと、1つはなんか聞いた話よりも難易度が高かったことが挙げられます。僕は確か、いろいろしつつ締め切り前3日くらいは徹夜して、いろいろと勉強したり、勉強したり、耳コピ頑張ったりして、そしてなんとか楽譜を完成させました。出来はまあ、うん。うん。別の友人たちにこのオーケストレーションを聞かせたところ、「何も聞いてないよ!」、「ええやん」というコメントを頂きました。今だに依頼した友人と、この話題になるたびに葬式ムードが漂いはじめます。でも本当に彼がいいやつでよかった。。。本当に良かったです。ごめんね……。ごめん。
というわけでこれがブラック・オーガストのお話でした。まあ色んな意味でいい経験になりました。根を詰めてやり続ける感覚とか、オーケストレーションのヤバさとか、特に金銭契約でもなかったですしまあお互い遊びといえば遊びでしたが、それでも責任というものの重みというか、恐ろしさみたいなものは強く感じました。いや、しかしアレ本当に弾いたのか? と考えると少し、わりと、恥ずかしいですね。ああ、成長したい。。。
ブラックオーガストの音源は流石にアップロードしません。もういろいろと、嗚呼。あの時は本当に悔しかったですね。
その時らへんに読んだのは次の2冊です。
楽器の重ね方がイチからわかる! 実践! やさしく学べる オーケストラアレンジ/彦坂恭人/★★★
楽器の重ね方がイチからわかる! 実践! やさしく学べる オーケストラアレンジ
- 作者: 彦坂恭人
- 出版社/メーカー: 自由現代社
- 発売日: 2015/05/08
- メディア: 楽譜
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オーケストラということで適当に選んだ本。失敗した結果とこの本の間に相関があるとは全く思わないが、しかし本の内容は楽器の紹介や打ち込みの内容が多く、全体的に重ね方についての説明は「感覚で頑張って!」的なノリが多かったのであんまり役に立たなかったような気はした。もうすこし基本法則的なルール的なものがあったら有りがたかった。でも別にそれはそれとして普通に良い本だと思う。
Cubase7実践音楽制作ガイド/目黒真二/★★★
当時はCubaseに移行しようという段階で、Cubaseと一緒に買った本。 導入には割と助かる本だった。これがあったからなんとかCubaseに入っていけた。DAWはできることが多すぎるがために、かえって何からどう手を付けて良いのかがわからなくなりがちであるが、この本のおかげで一つの具体的な手順を見て取ることができた。全くありがたい存在であった。ただ、一面的一方的すぎるので、この本だけで充分ということはなかった。Studio OneからCubaseへと完全に入っていけたのはレッド・オクトーバーの時に読んだこの本のおかげだと思う。後で書くけど。ちなみにブラック・オーガストのオーケストレーションはStudio Oneでやった。まだ使い慣れてなかったDAWを使う体力はなかった。
楽譜はfinaleの無料版で出力しましたが、これもまたこれで大変でしたね。いろいろとありました。
とりあえず次はレッド・オクトーバーの話をしようと思います。
作曲いろいろ日記 ~これまでの作曲編3~
こんばんは。瀬見ころんです。引き続きPart3を書いていきたいと思います。眠いネムイ……。もう3時なのか( ˘ω˘)スヤァ
おはようございます。なんか前置きとか思い浮かばないのでとりあえずまた、Part3を書いていこうと思います。
2曲目の耳コピ大作戦はそれそのものはうまくいかなかったにせよ勉強にはなったという感じで続いて3曲目に移ることにしたわけですが、3曲目はまあ、すぐに飽きたというかあんまりうまく行きませんでした。カービィのエアライドという神ゲー(僕が小学生くらいの時にかなりハマって、弟と二人でクリアチェッカーというコンプ要素をウエライドとシティトライアルという部分についてはフルコンプしたりしました。肝心のエアライドは割とすぐに挫折しましたが……)があるのですが、そのゲームのサンドーラというステージのBGMを参考にしようとして、なんか適当に和風っぽい感じの尺八? とかいれてガリガリやればいいんじゃね? という発想のもと制作を始めたわけなのですが、、、案の定音が取りきれず、作ってるうちに飽きてしまい別のヴォーカル曲を作りたくなってしまいました。
一応貼っておきましょう。
まあ、はい。こういう感じです。よく考えたらサンドーラは尺八じゃなかったのですが、まあそのへんはもはやいまさらどうでもいいというか。。。この曲は厳密には完成まで行ってないので別に誰かに聞かせたりはしていないのですが、、、まあ、自らダメージを受けに行く意味もないわけですしそれでよかった気もします。
さて、そんなこんなで新しいヴォーカル曲を作ろう、ということになりました。そして前回の決めごとから何かしら耳コピに挑戦しようということになって、フィヨルドの少女/大滝詠一 という曲に挫折して(なぜこの曲が出てきたのかはよく覚えていない)、マージナル/OSTER project という曲に挫折して、深海少女/ゆうゆ という曲にに挑戦してみようということになりました。たしか、花雪で挫折したので、もうすこしわかりやすい曲にしようとかそんな感じだった気がします。和音については深海少女 (ゆうゆP feat.初音ミク) - ChordWiki : コード譜共有サイトこういうサイトを参考にするといいということを学んだり、オフヴォーカルというものの存在を知ったりしながらも、そしてエレキギターの音に悪戦苦闘しながらも、黙々と作っていっていたのですが、途中でちょっとしたきっかけで勉強フェイズに入ることになりました。地域の図書館で偶然この本を見つけたのです。
よくわかる作曲の教科書/秋山公良/★★★★★
自分はそれまで使い方そのものは基本的にスリーコードしか知らず、ダイアトニックコードすらよくわかってなかったので、とりあえず例の本の適当なコード進行をお借りして作っていこうと考えていました。しかしこの本の説明が割とわかりやすく、そうかぁ、コード理論ってこんな感じかあ、そうか、回転形を使えばええんやな、ダイアトニックコードにセカンダリー・ドミナント、ふむふむφ(..)といった感じで、いろいろなことを学ぶことができて、ダイアトニックコードくらいなら使えるかなあ、と思うようになりました。また、例の本のまえがき部分のコード命名紹介と合わせながら、コードの命名法とか、しくみとか、そういったことも学んでいきました。そしてもちろん、学んだら使いたくなるのが人情、そんなわけで自分でコード進行を組んでみたりしたわけなのですが、なんというか、難しい。自分の中にある理論頭が抜けず表現したいことや、作りたい雰囲気よりもコードの理論の話が先行してしまい、それこそ音すら聞かずにパズルのようにコードを組むようになっていってしまいました。そして頭でっかちにコードを組んでいっても、なんというか、これでいいのか? これなのか、う~ん。どうなんだ。みたいなループにハマりにっちもさっちもいかなくなっていってしまいました。要するにある種数学のような正解を求める頭が働いてしまい、何がなんだかわからなくなっていっていたのです。
途方に暮れた僕は、とりあえず気分転換をするためにいろいろな曲のコード進行を分析することにしました。といってももちろん耳で聞いてわかるわけがないのでコード進行のサイトを参考にしながらどういうふうに作ってるのかを勉強してきました。……しかし、そこでむしろ割と本気で悩みました。自分の知ってるコード理論通りの曲が全然ないのです! 「なんでこんなところでこのコードが出てくるんだ……う、うわああああああああ! わからぬゥゥゥ!」となって錯乱状態、どこへ行ってもダイアトニックコードを素直に使いまくってる曲なんてない。こう、よくわからないものが紛れ込んでいる。いったいコード進行とは何なんだ! 人生とは? と、なんだか本気でどこからどう手を付けて良いのかわからなくなってしまいました。今思うととりあえず、理論通りの流れで自分で聞きながらいい感じだと思った進行で一曲作ればよかろう、そんな金科玉条のごとくなんでもかんでも理論に当てはめようとしてうだうだやっても仕方あるまい、と思うのですが、まあ当時はゴールデンルールがあると本気で思っていたので随分迷いましたね。例えるなら「私は」のところが「私が」になってる文章を見て、なんで、「私は」じゃないんだ! と混乱している感じでしたね。表現方法としていろいろあるしあってしかるべき、という発想はなく、はじめに理論ありき、みたいな発想が前提にありました。そんなもんですから、もうますます途方に暮れてしまいました。
しかしいつまでもくすぶってる訳にはいかない、とりあえず、コードを適当に並べて作曲をしよう、となって次の曲として
をつくりました。この曲を作る間に理論がわからなくなって混乱しまくって、以下のように本を読みました。
楽典―理論と実習/石桁真礼生ほか/★★★★
まずブックオフで安売りしていた理論書シリーズその1。「楽典」。度数の数え方とか調の判別とか、五度圏の丸暗記とか、音楽記号の意味とか、和音とか、いろいろと勉強になったと思う。しかし、べつに作曲のヒントにはあまりならなかったかも。
ポピュラー音楽理論/北川裕/★★★
ブックオフで安売りしていた理論書シリーズその2。「ポピュラー音楽理論」。なんか若干有名な本? らしいとか聞いていたのでとりあえず読んでみた、のだけれど、タイミングが悪かったのか、とにかく読んでて退屈だった。具体例はたくさんついてて有りがたかったのだが、実を言うとその具体例の指す意味がよく理解できなかった。この本を使って、もっと既存曲をガッツリ分析したりとかすれば、あるいは、引き出しの1つとして丸暗記とかできればよかったのだけれど、とにかく退屈だったからそのようなルートを踏むことはできなかった。多分根気よく1つ1つ噛みしめて読めばいろいろと勉強になったのだと思う。しかし概論的な部分はよくわかる作曲の教科書のほうで学んだし、その補完は後で出てくる音楽理論のSONIQAというサイトでも学んだのでどうにもこうにもいい感じに噛み合わなかった。
和声―理論と演習/島岡譲/-
大学の図書館に音楽理論の本があったので嬉しくなって借りてきて読んだ本だが……_(:3」∠)_ わからなかった。もういろいろわからなかった。なんというか前提としている場所、知識が全く違う感じだった。なんとか読み進めようとしたけれど結局は諦めた。
誰でもできる編曲入門/横山詔八/-
「よくわかる作曲の教科書」と同じタイミングで図書館で借りた本。けれど結局前者を読むのに夢中になってしまってちゃんと読めないまま返却期限になってしまった。ピアノアレンジ系の本だった気がするけれど、よく覚えていない。びっくりするくらい本屋さんに置いてなかったので後で買うというのもできなかった。今更買う気も特に起きないけれど読んでおいたほうが良かったかなあ……?
書店で見つけてなんというかノリで買った本、だけどいまいち役に立たなかった。なんで買ったのかよくわからないシリーズその1という感じ。この本についても僕がいる場所が想定読者対象のいる場所と離れすぎてしまっていたからだと思う。テクニックを使う段階には僕は全くいなかった。というか今読んでもやっぱりよくわからない。もしかしたらこの辺のテクニックを使えるようになる日は永遠に来ないんじゃないかという気もする。このシリーズの本は全部で3冊買ったけれど全体的に「よくわからなかった」のと、全体的に「もっと詳しく書いて欲しかった」という感じがした。とにかくなんにせよ失敗だった。僕にはまだ遠すぎる世界の本であった。
コンポーザーが教える作曲テクニック99/瀬川英史/★★
この本もいまいちよくわからなかった。なんで買ったのかよくわからないシリーズその2。やっぱり多分前提にしてる部分が違いすぎたのだと思う。まったくもって僕はテクニックなんぞ使うタイミングにはないということがよくわかった。なんか楽譜を手書きとかしてみたりしたけれど、書くほどの内容のある曲なんて作ってなかった。遠いなあ、と感じる。
音楽理論のSONIQA/-/★★★★★
よくわかる作曲の教科書の内容は全体的に具体例が少なくて、わかったような気になっても実際にどう使うかというアイディアが持ってたよりもうまく浮かんでこなかった。そういうわけだったからいろいろな音楽理論関係のワードをググりまくっていたのだが、そのなかで見つけたサイト。具体例がとても豊富で話の流れもわかりやすく面白かった。最初の章の、「なぜ理論を学ぶのか」みたいな話も良かったし、着想が他の読んできたほんと少し違っていてその点もよかった。このサイトのおかげで後々、全てのコード進行を解析できなくても所詮はどういう表現かの問題だし理論に当てはめきることなんてできない、と割りきっていろいろとやっていくことができるようになった。現在は見ての通り閉鎖してしまっている。残念極まりない。まあいろいろとあったらしいのだが簡単に言うと、「サイト運営って思ったよりいろいろ面倒なもんだからちょっと疲れてきた」という感じらしい。いろいろと具体例の付いた解説サイトでとてもありがたかっただけに残念。
この辺の時期はとにかく理論に対してのこだわりのせいで作曲が思うように進まなかったですね。理論理論理論。どういう法則で組んでいくのかをフローチャートやら公理系にしようとしていましたからなかなか本気だったという気もします。しかし、サブドミナントマイナーの接合規則とか、ディミニッシュの使い方とか、というかセカンダリードミナントの接合とか、というか既存曲を見てると出てくるダイアトニック外の謎コードの出処とか、少しやるだけでもいろいろありすぎてフローチャートづくりなんて全くできませんでしたね。そして、それで作曲も滞っていました。
それでもとにかく作ったさっきの曲ですがこれを編曲しよう、という段階でToLOVEるが起きてしまい、次に作曲に触れることができたのは10月のことでした。さっきの曲を作ったのが履歴的には6月10日らしいので、まあ4ヶ月位空いてしまったことになりますね。この時期になんとか触れられたらよかったのですが、まあ実際少し難しかったですね。夏休みに殆ど触れなかったのは流石に失態だったという他ありませんが。ああ、なんというか、やるならヤルで決めたら良いのにアホだなあ、と思います。まあそのへんの話は別に書いても仕方がないでしょう。とにかくとりあえず今日はこの辺で。