夢を諦めた先にはまた別の夢がある
こんばんは。瀬見ころんです。突然ですが僕は、今日2月19日を以って作曲を諦めることにしました。思えば4月に慌てて作った最初の1曲から約11ヶ月、迷走に迷走を重ねてきました。ある時は自分が最高だと思いましたし、また、ある時にはあまりの到達点の低さに絶望したりもしました。そしてそんな浮き沈みの中で、どうにか楽観主義と自意識だけを頼りに先に進んできました。けれど、最後の一曲を完成させた2月14日に、僕は自分の今後の展望についてはっきりと直感しました。僕は、このまま続けてもどっちつかずのままダラダラと時間だけを無駄にしながら、よくもならないC級作品を作り続けるだろう。仮に成長できたとしても、高い高い作曲の山を登り切り、競争していくことは不可能だろう、と。だから、まだ一年にも満たない今、ここで、きっぱりと作曲をやっていくことについて諦めることにいたしました。
実を言うと2月14日の時点で作曲を諦めるということは自分の中ではほとんど決まっていました。決まっていたからこそ、それまでのことを記憶が新しいうちにまとめておきたくなって、ああしてブログにまとめていったのでした。ブログを書いている途中何度も、やっぱり作曲は楽しいな、諦めたくないな、と思いました。しかしやはり、自分の能力の低さ、それはつまり意志のたりなさであり、また、始めるのが遅すぎたということもあり、また、環境をうまく整えられなかったということもあるかもしれません。そういったことを鑑みて「理想ばかりを考えてやっていくべきではない」と自らに戒め、そして、やめることを正式に決心しました。ここから「夢は必ずしもかなわない」とか「才能がどうだ」とか、そういった夢を諦めた人にありがちな人生論を書くことも、気分的にはしたいですが、あえてしないことにします。それは、1年にすら満たない間の努力しかしてない人間がそれを語るには足りないこともありますが、それよりなによりも、僕は作曲を諦めはしましたが夢を諦めたわけではない、ということがあります。僕は、作曲は残念ながらやっていくことは出来ませんでした。これは自分の判断であり決断であり、そして現実でありしかたのないことです。しかし、夢を諦めた先には、また別の夢があるのだと思います。僕はこうして、いろいろやってきた記憶や経験、想い出、そして悔しさをバネに、これからの人生において努力していこうと思います。夢を諦める以前に、別の夢を追うことを決断するのです。だから、別に、辛いですが、悲しいですが、でも自分で決めたことなので、悔いはありません。最後に有終の美を、と一曲作って終わりにしようとも考えましたが、それもしないことにします。僕はまだ、終わりではないからです。これからまた、僕は別の方法で、別の手段で、自分の夢に近づいていきたいと思います。だから、まるで自殺者が靴を揃えて脱ぐようなことはしたくないのです。僕は、後ろを振り返って形ばかりを整えるよりは、その時間を使って出来る限り前に進みたいと思います。終わりではないのです。これからも、きっと、絶対に続いていくのです。
もし僕の拙いブログを読んでいってくれている方がいたとしたら本当にありがとうございました。僕の曲を聞いてくださった方がいたのなら本当にありがとうございました。僕は、本当に心から感謝します。僕は自分のこれからの人生を、この選択を、絶対に、「逃避でも敗北でもなく正しい1つの決断」にできるように、これから先、自分のできることを精一杯頑張っていこうと思います。そして、そんな読んでくださっていた、聞いてくださっていた皆さんと、今度は違う形でもっと高い成長した形で、お会いしたいと思います。だから、そのときまで。本当にありがとうございました。また、いつか。
――2016/2/19(金) 瀬見ころん
ボトルレターを電子の海に投げた話
こんにちは。瀬見ころんです。最近は久しぶりに小説を読んだりしています。小説といえば僕は、「喜嶋先生の静かな世界」という小説が結構好きで、誕生日に本を買ってくれなんて言われた時には大抵この本を贈ったりしているのですが、しかし考えてみると本をすすめるっていうのはなかなか勇気のいる行為な気がしますね。嫌いなものを言うのは簡単でも好きなものを言うのは勇気がいる、なん言ったりしますがまさにそのとおりだと思います。嫌いなものを言うだけなら特にセンスが問われる気もしませんし、人間性がでたりもしませんが、好きなものというのはなんとなくその人の個性みたいなものが色濃く出てくる気がして堂々とは言いづらい感じがしますね。だから、というわけではないですが、僕はなるべく嫌いなものの話よりも好きなものの話をしたいと常日頃思っています。そっちの方が愉快な気がするので。
さてさて、今日はボトルレターを電子の海に投げた話をします。ボトルレターというのは、瓶の中に手紙を入れて海に流すあれですが
別に瓶なわけでもレターなわけでもありません。何をしたかというと、
動画を上げました。
ニコニコに動画を上げるのはこれが初めてなのですが、作曲が絶望的に行き詰まってるのとクソみたいなネタを思いついたのがあってふと魔が差して、上げてみました。昨日アップしましたが案の定なんのコメントも入ってませんし再生も10再生ですね。まあこんなものでしょう。
で、どういう動画で何がどうボトルレターなのかというと、この動画を見ればわかりますが、SOSメッセージ的な歌詞を前の曲に乗せた内容になっています。そして、だれか作曲教えて下さい、というメッセージを込めてtwitterのidとメアドを添えてあります。つまり、作曲についてのアドヴァイスがこの電子の海に投げた動画を通じてどこからか舞い込んでこないか、というのを期待した「ボトルレター」なわけです。
要するに正直に言えば意志が弱くて寂しいのです。僕ははじめから今日までずっと1人でやって来ました。聞いてくれる友人はいるけれど別に作曲をしたことがあるわけではない。相談に乗ってくれる友人はいるけれど見てる方向性が違う。根本的に言ってあまりにも孤独で、それが故に寂しく、またたまらなく不安になります。自分の進んでいる方向は正しいのか、自分が下している決断は適切なのか、自分は果たしてこのままやっていて上達できるのだろうか。そういったことがふとどうしようもなく不安になるのです。それに加えて、結局のところ独学の力なんてたかが知れています。1人でやると独りよがりになるし、方向性を見誤ることがほとんどです。どうしても友達が欲しいし、どこかしらで語ることができる相手がほしいのです。僕は今自分がどういう位置にいてどこに向かっているのすらあやふやです。ところが、本当に絶望的なまでに誰もいません。本当に。だからどうしても、誰か語らえる相手が欲しくて欲しくてしかたがないのです。だからどうにかして何かしらの形で誰かしらと関わるきっかけを作れたら、それは願ってもない幸運なのです。
それだけの、ただなんとかして知り合いや仲間がほしいという、その目的の手段として、ボトルレターを使いました。きっとうまくはいかないでしょう。ただできることは何でもしておきたかったというだけです。うまくいかなかったらいかなかったで、まあその時考えればいいです、M3? なるイベントに行けばいろいろな音楽関係の人に会えると耳にしました。まあ実際にはちょっと難しそうですけど、でもまあ、あたってくだけ続ければいつしか何かあるでしょう。どうしても何かしらあって欲しい。割と恥ずかしいが故に御託を並べすぎていますが(1回修正しました)まあ、流石にこのくらいにしておきましょう。本音は誰かしらに全面的に弟子入りしたいくらいですが、そうでなくても友達の一人や二人位できたら幸せですね。とにかくあまりにも取り付く島もない環境なもので突破口があるのか見えてきません。黙々と作っていればそれでいいと思ってきましたが、そろそろブレイクスルーを狙いたい気持ちが募ってきました。ああ、う~ん、とにかく祈りながら、淡々とこなす。それしかないのでしょうけどね。さて、どうしたものか。
と、まあそんな感じのメモでした。
PCとスマフォとの画像連携が楽になる方法(ぼっちLINEグループのすゝめ)
こんにちは。瀬見ころんです。今思い出したのですが、今年って閏年でしたね。すっかり忘れていました。閏年は英語ではleap yearといいますが、この語源が僕には実はイマイチわかりません。LeapというとLook before you leapなんて例文をふと思い出したりするようにぴょんと飛ぶ的な意味なのですが、なぜleapなのでしょうね。何がジャンプしてるのでしょうか。ぐぐったところ、それ以降の曜日が1つスキップされるからなんていうのを見ましたが何となく腑に落ちる感じはしませんね。(どうでもいいですがleapの過去形ってleaptなんですね。恥ずかしながら今知りました。)
※追記:気になって「leap year etymology」で調べたところ、複数のサイトが同じような説明を指定たため上記の説明で合ってるくさいです。ふむふむφ(..)
What gets leapt in a leap year? | OxfordWords blog
ちなみに親不知は英語では「wisdom tooth」というらしいですね。理性がつく頃に生える歯だからだそうです。こういう文化特有の呼び回しをいろいろと調べるのは結構楽しいですね。
さてさて、話題が随分と脱線しましたが、すごくどうでもいいけどなんとなく役立つ気がする、僕が今まで知らなかったLINEテクニックをここに記載しておきたいと思います。それは、「1人LINEグループ」です。内容はそのまま自分一人しかいないLINEのグループなのですが、これ実は作れるんですね。知りませんでした。作り方は簡単で
LINEグループを作って
友人を1人だけ招待したあと
その友人をすぐに拒否する
と完成です。
しかしまあ何が嬉しくてLINEの1人グループなんぞ作らにゃならんのだという話になるわけですが、それは、「スマフォとPCの間の画像連携がとても楽になる」からです。僕はブログの記事を書いていて、スマフォ内のスクショをPCに移そうと思うことが多々ありますがこれが案外面倒です。自己完結させるためにはdrop boxのアプリを使うか、lightningケーブルでPCとつないでコピーするとか、そうせざるを得ません。そして、他人を利用する形でなら、LINEに画像を上げてPC側で保存するという方法もありますが、プライベートな画像だったり、なんか友人に悪い気がしたりするときというのもあってそこまで捗る方法でもありませんでした。
しかしこのボッチLINEグループならそういった心配は0。仮にあとでこのボッチLINEに友人を招待したとしても過去のトークは見ることができないので特に問題にはなりません。LINEを使った画像共有はdropboxやケーブル利用よりもかなりとっかかりがよくて楽なのでこうして自己完結できる方法があるのはかなり便利ですね。
知ってるわ、タコ! という人もいるかもしれませんが、僕と友人とは互いにLINEをメモとか画像置き場が割りにしていた時期があったので案外知らない人もいるのではと思って記事にしました。とってもとっても便利です。
それではまた!
割とどうでもいいソシャゲの話
こんにちは。瀬見ころんです。なんやかんやで気がつけば2月もあと1週間くらい。全く早いものですね。作曲とブログ書きだけで終わってしまったような気がします。少し後悔……?
さて、今日は最近ログインしてガチャだけ引いている割とどうでもいいソシャゲの話をしようと思います。一日のプレイ時間は3分にも満たないので、表現としてはやってるというよりも朝の占いみたいな気もしますが、一応チュートリアルはやったので、プレイしているということにしましょう。
そのゲームは「グリムノーツ」というゲームです。なんか童話をモチーフにしたソシャゲでらしいです。僕がなぜこのゲームを始めたかというと、それはTwitterの広告にいたアリスというキャラ(おそらく不思議の国のアリスなのかな?)が
割とタイプだったからです。僕はね、まず金髪が好きなんです。とくに金髪+青服の組み合わせが大好物なんですよ。マジで。ほんともう大好き。この前もちょうど
Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking Glass
Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking Glass
- 作者: Lewis Carroll,Kriss Sison
- 出版社/メーカー: Seven Seas
- 発売日: 2014/08/19
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を見て即買いしました。これはいい本でしたね。友達の誕生日プレゼントにおすすめです。
というわけですから、アリスゥゥゥゥゥゥ! とか言いながら気がついたらダウンロードして気がついたらプレイしていました。とりあえず1回目のガチャくらいまではいってアリス出たらprprしよう、そうじゃなきゃアインストール、とそれくらいの気持ちでいました。んで、どうだったかというと、
そこまで意中ではなかったSSRキャラが一発で出てしまいました。なんとも言えない気分……。割とタイプだけど、むむむぅ。という複雑な感情です。ですが、なんとなくスクエニのソシャゲは信頼出来ないのとガチャ画面に召喚詳細の情報がないのとでやっぱりそこまでやる気は起きません。ってなわけでその日はそれでおしまいにして、とりあえずログイン勢になることにしました。そしてそれからはまあRやらSRやらが出たり出なかったりだったのですが、今朝引いたところ、
また、なんかSSRが出てきてしまいました。確率は3%くらいらしくそれが5,6回で2枚。謎の引き強。それとも案外こんなものなんですかね。……しかしおっさんに興味はありません。僕がほしいのはアリスだけですから、別に嬉しくもない。というかこいつら強いのか? う~ん。少し困っていますがやはり召喚詳細すらちゃんと書かないソシャゲに手を出す気は起きないので、新規ログインボーナスを受け取り終わるまでにアリスが出なかったらやめにしたいと思います。
もしアリス持ってないのにTwitterとかでこのゲーム関連のツイートしてたら矛盾を指摘してやってください。
ああ、アリスかわいい……。
作曲いろいろ日記 ~これまでの作曲編7(完結編)~
こんばんは。瀬見ころんです。今度こそ最終回です。振り返ってみるといろいろありました。まあ一年にも満たない出来事なわけなんですが、しかし、まとめてみると意外と密な気がしてきます。これがまとめクォリティというやつですかね。それでは2月初旬から一昨日くらいまでの話を書いていきます。
前回の迷惑をかけてしまった感のある敗北からしばらくすることもなく、僕の言葉で言うところのデコピン効果(人差し指の最高速を出すにはただ指を動かすのではなく、親指で押さえつけてデコピンをしたほうがよい、という経験則から、抑圧したほうが力が湧いてくるということの表現)と悔しさからモチベがMAXになって、早速曲作りを始めました。BGMづくりの時に気になったいくつかの本をまとめて買い一気に読みふけりながら、
DTMerのためのド派手なバンドアレンジがガンガン身に付く本/石田ごうき/★★★★
DTMerのためのド派手なバンドアレンジがガンガン身に付く本
- 作者: 熊川ヒロタカ,石田ごうき
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2015/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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を主軸に添えてこれの流れで作ることにしました。なぜこの本を選んだのかというと、まあ、何でしょう、僕はこういう長ったらしいタイトルはすきじゃないのですが、コンセプトが分かりやすかったのと、ちゃんと一つ完結させるタイプの本だったため取っ掛かりが良かったからですね。この本の評価としては、使えそうで、使えなかったけど、やっぱり使えた本、という感じですね。最近のことですからとても記憶が新しいので、流れについて割と詳しく書いておくことにしましょう。
最初に出会ったのはこの本でした。
DTMトラック制作術/永野光浩/★★★★★
この本のまえがきは非常に秀逸というかちょうどその時に迷っていた悩みみたいなものにクリーンヒットしました。というわけで即買い。まえがきを軽く引用すると、
ひと昔前であれば、立派なミキサー卓や1台数十万~数百万もする高級エフェクターを揃えたぷとのStudioで作るような音を、アマチュアが自宅録音機材だけで出すことなど到底できるものではなかった。しかし、現在のソフトウェア音源中心の制作環境を考えてみれば、プロとアマチュアの制作環境はさほど変わらなくなってきている。にもかかわらず、以前プロとアマチュアの出す音には大きな隔たりがある。
それはなぜだろうか。
いろいろな原因があるだろう。例えばミキシング。あるいはMIDIデータの作りこみ方。(中略)しかしたとえそれらのスキルを上げたとしてもなかなかプロが出すような音にはならない。「何が足りないのだろう?」と、壁にぶち当たっている人は多いと思う。本書はそういった悩みを抱えているミュージシャンのために書かれた本だ。
という感じでまあ、なんかこう攻略アイテム見つけたぞ~的なワクワク感がありましたね。で、読んだところの実際はどうかというと、まあ多分きっと良くなったんじゃないかな、と言ったところです。とりあえず書いてあることは理にかなってるし、良くなった気がする! うん! という感じ。正直に言うと、この本の内容を全部実践するに至るだけの下地が僕には足りてませんでしたね。一応いろいろと挑戦してみましたが、本書の後半部分に関しては完全にバテてしまいました。そもそも僕はいまだにギターを入れると違和感しか出ないギター貧者なので、ギターが生音じゃないことをバレにくくする技術、というのもなかなか結局使えずじまいでしたし、装飾もうまくいはいきませんでしたね。ただ、この本の「一言うんちく」というちょっとおっさんくさい(僕は恋う言うおっさんくさいのは割と好きですが)題の付いたコメントの中にあった、曲の中で絶対に聞いてる人を飽きさせるようなことがあってはいけない。常に何かで興味を引き続けよう、的な話はなるほどなあ、と思いましたね。すごくなるほどとなりました。具体例として視聴者が曲を聞く時の耳の流れなんかを書いてくれているのですが、いろいろと目からうろこでしたね。とにかくこの本を読んで実践したくなったというのが今回の根源にある動機でありました。
そして次に見つけたのはこの本でした。
DTM打ち込みフレーズ制作技法/篠田元一/★★★★★
この本もためになりましたね。実際のフレーズ内容もそうですが、それ以上に各楽器についての打ち込みのコツ、みたいなのが書いてある部分が、なるほどぉ、となりました。この本に書いてあったパターンは結局全く使わなかったのですが、然れども役だったことには違いありませんでしたね。この本についてもスグ使うタイプのものじゃなくて、こういうのをモチーフにしていろいろと勉強できればいいんだと思います。思っています。まあようするに実を言うと子の本についてもいろいろと使っては見たもののうまくいかなかったんですよね……。あなわびし。
そんなこんなでいろいろと曲作りのヒントを探している時に前に紹介した「DTMerのためのド派手なバンドアレンジがガンガン身に付く本」に出会ったわけです。この本は、使えそうでつかなかったけどやっぱり使えた本、でした。どういうことかというと、まず最初に見た第一印象は「タイトルが長いし中の文字も大きいしなんかこうカモって行くタイプの本かな。なんとなく内容が少なさそうだし、まあ買わなくていいな」というものでした。まあ、第一印象なんて良かれ悪かれそんなもんです。で、何故買ったかというと、ちょっとお金が余ったからです。ちょっとした事情でお金を先払いで出していたのですが、その先払い金を請求する際に現金で徴収するよりもなにかしら現物で徴収したほうが請求しやすかったためそうすることにしました。そんなこんなでいろいろと買ってもらう際になんか金額的に余裕があったので「こういうタイプの本もためしてみるかなあ」と思って買った、というわけです。んでじゃあ実際どうだったかというと、第二印象的にはとてもよかったです。ダウンロードデータ、サンプルデータの曲の完成度が割と高かった上に、本の構成が一冊で一曲完成させるタイプだったため、この本に付いて行けばいい感じの曲作れるかも! 的なテンションの上がり方をしました。それでトラックを作る時のコツや、打ち込みのしかたなんかも意識して、こんどこそペラペラ安っぽさよさらばでがんばるぞい、となって作製を始めました。
メロディは本を買う以前から実はだいたい完成していてこんな感じでした。
このメロディを作る際にもいろいろと意識したことがあって、まず曲を作ろう、と決めた時に冬の雪がつもった公園の中を寂しく歩く感じ、的なものをイメージしました。そして、参考として、snow halation/山田高弘 とsnow bright/CAP という曲をいろいろと聞いたり研究したりしました。このメロディの最初の部分は明らかにsnow halationを意識しています。あとサビは僕の一番好きなゲーム曲の「狂花水月」を意識してしました。こっちは無意識にやらかしてしまったのですが……。まあ、ギリギリセーフなラインだと僕は思ってます。アウトだったら……。まあ削除しますかねえ。
メロディはいつもはノリで作っていたのですが、今回は、Aメロはゆったりめ、Bメロは高低差を激しく、サビはモチーフを繰り返して印象的に、という、どこで読んだのかよく覚えていないメロディ指南を意図的に意識して作りました。
さて、メロディができればその後にやるのは編曲です。編曲がしたくてメロディを作っているようなものなので、そして今回はいろいろな本に触れて成長する気まんまんだったので、とてもはりきってとりかかりました。バンドアレンジ本をとりえずの主軸に添えて、基本グルーヴを決めて、ドラムをいれました。ここで、ドラムについても「すべての音源は選ばれたものでなければならない」というトラック制作本のうんちくにしたがって、全ての音源を選んだ上でEQをかけてこの時点で自分好みにカスタマイズしました。そして、打ち込みのベロシティについても今まではかなり雑でしたが今回はしっかりとノリを意識して打ち込みフレーズ本を参考にしながら入れていきました。今回は適当にゴーストノートもいれました。まあ今までからそれくらいのことは最低限すべきだった気もするのですが、それ以外にも気を使わなければいけない箇所が多すぎて流石に手が回りませんでした。今回はいろいろとそういうことにも手を回せるようにはなったという感じです。
そんなこんなでフィルイン以外はだいたい完成した所で、ベースラインの作成に移りました。ベースについても打ち込みフレーズ本とトラック制作本、そして以前読んだベースの本を頼りにして作っていきました。これに関してもいつもよりは丁寧に作っていけたと思います。ベロシティやタイミングについても気を配りましたし、使う音も一応いろいろと考えました。音についてもイコライザにかけましたし、サブベースもいれました。そしていろいろと悪戦苦闘しながらなんとか完成させました。
さて、そこから問題は起きました。ギター、分からない。バンドアレンジ本の通りにやっても絶望的なまでに合わない……合わない、合わない、ギターわからない。ギターギターギターギターギターギターギターァァァァァッ! ギターが全然わからなかったのです。本のとおりに入れても一向に合いません。参考にしていたsnow halationやsnow brightは綺麗にアコギが絡んでいってるのに、自分がやると全然入らない。バンドアレンジ本はギターの解説が雑すぎてなんの参考にもならない。っていうか文字あんなに大きくする暇あったら、もっと情報詰めてくれよ……。と言った感じで迷走。いろいろ考えたり困り果てたりした挙句一旦ギターを飛ばしてピアノから入れることにしました。しかしピアノもまあ、ギターみたいにもう1音いれるだけでわけが分からなくなる程ではないにしろうまく詰っみませんでした。そこで、とりあえずアンチョコと言った感じで、
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の2冊を買って、これを参考にしながら考えることにしました。それでピアノはなんとかかろうじて入れることができましたが、それでもギター入れることができませんでした。しかし、聞いてみると明らかに中音域が足りていない。でもギターをいれてもびっくりするくらい合わない。困り果てた末に、とりあえずパディングをいれてごまかそう、ということになりました。そしてパディングでストリングスを使うことにしました。これは音としてはよく合いましたが、しかし、ストリングスがめっちゃやすっぽい、という問題に直面しました。いろいろと試行錯誤しましたが、どう考えても知識が足りていない気がしてきたので、
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という本を買ってこれを参考にすることにしました。ただ、実を言うとこの辺ですでに憔悴しきっていて、この本を買っておきながらちゃんと最後まで読みはしませんでした。もう頭のなかが混乱状態の混乱状態の錯乱状態。とりあえず一旦完成させて落ち着こう、という感じになって、そのあと一気に色々と詰めて完成させてしまいました。本当は音圧アップとか音圧って何? て感じでありながら興味があって、
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なる本も買いましたがこの本は読まずじまいだしミックス自体もほとんどしませんでした。バンドアレンジ本の、streo outと最終版の音の雰囲気がぜんぜん違ったので、これがもしかして音圧アップというやつなのか、という好奇心もありましたが、アレンジがうまくいかない曲に一体何ができよう、となってもはや何もできなかったのです。
夢半ば、志半ばにして完全頓挫、かつて憧れた地平はまさに夢のまた夢……。完全に敗北しました。そして一応完成だけはさせました。それが下になります。
……敗北。完全に敗北しました。そんなことを告げながら「ええやん」しか言ってこなかった友人にこの曲を聞かせたところ、「なんかこう、足りない。自分の脳内で予測しているメロディと、君のメロディとが合わない。そういう種類の欲求不満が連発する。素人がパクリを徒に避けすぎてメロディの筋みたいなものが失われる、そういう感じを受ける」と言うコメントを頂きました。かつてないほど、饒舌で、いろいろと語ってくれましたね。もちろん敗北を自覚していたので、それに関してはさほどショックではなかったのですが、ここに来て完全に袋小路に入ってしまったような感覚になりました。
今まではだいたい、次はこれに気をつけて意識していこう! と考える課題が頭に浮かんで、次の曲はそこを直していこう、と考えてやってきたのですが、ここに来てどうすれば良いのかさっぱりなのです。足りない、それはわかる。でもどうすれば……? どんなに理論書を読んでもそれを実践しても全く足りない。何もかもが足りない。どこなんだ……わからない。どこへ行けば……わからない。何をすれば……わからない。そうして今、こうやってブログを書いています。
本当にどこまでも悲しくどこまでも絶望。友人を見返すなんてはるか彼方の話。アレンジ1つまともに終わらせることすらできませんでした。本当はVOCALOIDを使ってみようとか考えていたのですが、こんな状態でお出迎えするなんてもってのほか、せめて最低限自分で聞いて、認められるレベルに鳴らなきゃ論外、ということで諦めました。
諦めに次ぐ諦め、それが今回の全てになります。さて、どうすればいいのか。とりあえず意気消沈して、今までのことをブログにまとめつつ、これからについては思案中です。